読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

『親の介護がツラクなる前に知っておきたいこと』 島影 真奈美 著

  認知症や介護関連で借りた本の3冊目。

親の介護がツラクなる前に知っておきたいこと

親の介護がツラクなる前に知っておきたいこと

  • 作者:島影真奈美
  • 発売日: 2020/03/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 発刊したWAVE出版のサイト↓

nakamaaru.asahi.com

 本著の章立て目次と、覚えておきたい点を★で引用
序章 わが身を助ける もめない介護
第1章 親のくらし・性格
第2章 親の通院・入退院
★高齢で通院が困難 p69:できることには限りがある。もし親が感情的になったとしても、こちらは穏やかに事実を率直に伝えるのがポイント
第3章 親の介護
 
第4章 親の認知症
認知症の予兆 p118-東京都福祉保健局の「自分でできる認知症の気づきチェックリスト 
★排泄の失敗 p145-できる限り不快感や違和感を軽減する工夫を
第5章 親の終活

  本著のラストには、成年後見制度の解説と、主要参考文献のURL↓が記載されていて、この問題が間近に迫ったときには、手元に置いておくと便利かも知れない。

www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp

←10問あって一応やってみると14点で、このリストでは、20点を超えると、『認知機能や社会生活に支障が出ている可能性があります。お近くの医療機関や相談機関に相談してみましょう。』とのこと・・・
www.moj.go.jp

 
 
 
{2021/02/28-3/1読了、記入は3/6(土)}

『お父さんは認知症 父と娘の事件簿 中公新書ラクレ 689』 田中 亜紀子 著

  男女共同参画センターから借りた認知症関連の2冊目。著者の体験と戸惑いが時系列的にわかった。病気と考えれば、セカンドオピニオンを含め、さまざまな情報を知っておくことが大事と言うことを改めて認識する。

 発刊した中央公論新社のサイト↓

www.chuko.co.jp

 今後、心に留めておきたいエピソードや教訓を以下に引用↓
認知症と診断されたら運転してはいけないと決まっていることを、誰も教えてくれなかった。p37

認知症患者が精神障害者保健福祉手帳の申請ができる事実を知らなかった。p68

◇皮膚病でステロイド投与は逆効果どころか餌だった。p140


p144:同居している家族におもいやりのある医師との出会いは、疲労しきった心身には貴重なのである。

  このメモを書いている土曜、人生を楽しく過ごすためのWEB勉強会があったのだが、柱の一つで、講師の専門家によると最も問合せが多いのも、認知症関連の対応や備えということだった。

 対策としては、財産一覧表を作成しておくことや、任意後見契約をしておくこととのこと。そういう歳をかんがえなければいけないということか。

 なお、本署の元にもなった、WEB記事についてメモ↓

gendai.ismedia.jp

yomidr.yomiuri.co.jp

 
{2021/02/26-28読了、記入は3/6(土)}

『消えていく家族の顔 現役ヘルパーが描く認知症患者の生活』 吉田 美紀子 著

  このところ、物忘れが多くなってきた。今後のコトを考えるためにも参考にしようと、認知症や介護関係の図書を男女共同参画センターで借りて読む。

 発刊した竹書房のサイト↓

www.takeshobo.co.jp

 
本著で、印象にのこった部分を引用してメモ。思わず泣けました。
p17-18:妻「来週あの家を出ていったらもう戻ってこれないのよう」・・・夫「私の家を知りませんか?」・・・「それは2人で初めて住んだアパートよ」 
p96-98:夫「食べても食べても足りない、何が」・・・「もういない」 谷山さんのエピソード②

本著についてのダヴィンチの記事↓
 
 今年に入ってから観た映画で、『ぼけますから、よろしくお願いします。』↓にも衝撃を受けた。どうそなえていけばいいのか?情報には接しておきたい。 

www.bokemasu.com

 
 
{2021/02/24-26読了、記入は3/6(土)}

『スマホ人生戦略 お金・教養・フォロワー35の行動スキル』 堀江 貴文 著

  スマホ脳という、どちらかといえばスマホの利用に警鐘を鳴らす本がベストセラーとして本屋に並ぶなかで、図書館で予約していたこの本が回ってきて読む。

 著者によれば、いい情報はきちんとお金を出して手に入れるべきではあるのだろうが、読みやすそうではあり、そこはご容赦いただければ・・・ 

 発刊した学研プラスのサイトには、本書のエッセンスとしてポイントいくつかあり↓

hon.gakken.jp

 覚えておきたいポイントをいくつか、以下に引用↓
04「損得」じゃない。情報は「感情」で選べ!p44~情報をゲットする際の価値観について
1)「僕自身が楽しい、ワクワクするような情報」を積極的に取りに行く、
2)フォローするのは「情報精度と信用度が高い」と感じられる者を選ぶ
p51:質のいいフォロー先を選び、良質な情報を浴び続けていると、そのうちに自分の思考がブラッシュアップされてくる。
 
08最新のスマホを買えない人は、いい仕事ができない。p76~いちばん高価で、いちばん新しいものを買う、この一択である。
+僕の知る限り、旧型のスマホをずっと使っている人で、高いレベルの仕事をし、高い収入を得ているビジネスパーソンはいない。
 
14長いメールは送るな!p118~「ひと言で即レス」が基本
 
17汚い服を着た人は、成功できない。p139~最低限、清潔感を与える着こなしを心がけている。
 
19「直接会って話せば、信用できる」こんな”常識”に騙されるな。p151~
 
20「要約」した情報を、片っ端から取っていけ!p158~読書だったら「flier」など書籍の要約サイト、
+記事の冒頭で内容を3つのポイントにまとめてある「ライブドアニュース」、
+p162ポッドキャストとか、Voicyのような音声主体のサービスも、あまり薦められない、情報密度が薄い
 
21:3つの設定の「設定」で英語を学べ!P165~
1)スマホを英語モードに設定
2)英語に自然と触れられる機会を設定
3)好みのテーマのTED動画を英語の設定で見る
 
24:「できっこない」が自己肯定感を破壊する。P185~「好きなことをやろう!それが成功の最強ルートだ」
 
35:発信と行動が、新しい知の「扉」を開ける。
 
P205:質のいい集合知が備わっていないとビジネスは成功しない。
P228:人生においては何を捨ててもいいけど、決して捨ててはいけないものが、ほんの少しある。そのひとつが情報だ。
 著者をテレビで拝見するのは、サンデープロジェクトが多く、ラフな格好も似合うとは思っていたが、本著を読んで、しっかりと着こなしも考えていることを知った・・・スマホも一番高価で最新のものを買うと主張されているのだが、なかなかその境地には達することが出来ない・・・
 
 読書録にある著者の他の本は↓ 

mrboopapa.hatenablog.com

  ヤフーとラインが経営統合する中、著者の動きからも目が離せないところがある。 

{2021/02/23-24読了、記入は3/4(木)}

『ニュースの大問題』 池上 彰 著

  本著は、前年2014年に、朝日新聞の「慰安婦問題」、福島第一原発の「吉田調書」大誤報、池上連載コラム掲載拒否、など、ニュースへの信頼性に疑問が投げかけらるなかで、その裏側をきっちりと解説している。

ニュースの大問題! ―スクープ、飛ばし、誤報の構造

ニュースの大問題! ―スクープ、飛ばし、誤報の構造

  • 作者:池上 彰
  • 発売日: 2015/06/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

発刊したさくら舎のサイト↓

sakurasha.com

 いくつか備忘録として、各章ごとに2か所ずつめど、以下に引用↓
 
 
第1章 そもそもニュースって何ですか?
p16:NHKの記者時代、記者のいちばん重要な使命はとにかく特ダネを取ることだ、と教えられてきました。
p21:複数の新聞を読んでいないと、全体が見えなくなってきています。
 
 
第2章 ニュースに公平中立はあるのか?
 
p56:編集権を独立させることによって、あくまで「自社の金儲けのために書いているのではない」という信用を得るためなのです。
p82:記者は本来そういう嫌われ者の存在だったのではないか、という気持ちがどこかにあります。いまのように高給を取って、エリートになりすぎてしまったのは間違いなのではないかという思いがどこかにあるのです。
 
第3章 ニュースはこうしてできていく
p92:1995年の元日の読売の紙面はたいしたものでした。1面トップで打ったオウム真理教に関する特ダネです。
p95:同期のなかで、いちばん優秀な記者がまず政治部へ行き、次が経済部、そして社会部という順番がなんとなく決まっています。
p100:<NHKの記者はラジオ用原稿を書く>映像のことをあまり考えていない、つまらない、わかりにくいニュースが出たりするわけです。
 
 
第4章 報道機関は権力から独立していなければ
p136:国益を考えて書きだしたらその記者はおしまい
 
第5章 そもそもニュースって何ですか?
p175:(佐藤優さんの話)日本の新聞やテレビ局は公平中立、客観報道に徹して,偏向報道がほとんどないため、読者はニュースを鵜呑みにしてしまいがちだと。ソビエト(旧ソ連)では国営新聞、国営放送の建前のニュースばかりなので、読者は必死に成って政府が隠そうとしていることを知ろうとニュースを読み解いたそうです。
 
p186:フランスの啓蒙思想ヴォルテールの有名な言葉があります。「私はあなたの意見には反対だ。だが、あなたがそれを主張する権利は命がけで守る」
+メディアはつねにそのときのやり方に対して批判をするという無責任な部分があります。でも、それも含めて大事な民主主義なんだ、と私は思っています。
ネットがふりまくデマ、陰謀論から自由になる

 これまでに読んだ、著者の本のリストについては、過去の記事で紹介したあと、『おとなの教養2』が直近に読んだ記録で↓ 

mrboopapa.hatenablog.com

 

 発刊したさくら舎は、この本で4冊目、過去に、出版社についても興味を持ち、言及した過去記事 「←HPに記載の「読む、感じる!考える、花ひらく+新しい出版社」というテーマ?や、会社案内に書いてある内容(代表は講談社の元編集者)から、新たな取り組みを試みているようだ」あり↓

mrboopapa.hatenablog.com

 

 先週ようやく、映画『スポットライト』を鑑賞することができたが、記者の仕事のあり方や意義がよくわかった。池上氏も書いているところで、実は嫌われ者、コンプライアンス上では無茶な人の方が、エリートでスマートなスタイルより、よっぽど良い記事が書けるのかも知れない。このところの、文春の総務省接待スクープなど、働き方改革が進む一般紙や放送メディアでは、なかなか難しくなってきているような印象さえ受ける。
 
 
 
{2021/02/17-23読了、記入は2/28(日)}

『仕事と心の流儀』 丹羽 宇一郎 著

  去年、三菱商事を抜いて五大商社のトップとなった伊藤忠商事アメリカの投資家、ウォーレン・バフェット氏が日本の商社の株を買っていたことでも注目を集めていたが、がんとの両立施策をはじめ働き方改革でも好感がもたれる中、本著を読んで、こうしたトップがいた会社は強いのだろうとも感じる。

 

仕事と心の流儀 (講談社現代新書)

仕事と心の流儀 (講談社現代新書)

 

 

仕事と心の流儀 (講談社現代新書)

仕事と心の流儀 (講談社現代新書)

 

 発刊した講談社のサイト↓

bookclub.kodansha.co.jp

  公式サイトには、著者の珠玉のメッセージのいくつかが紹介されているが、自分として印象に残った言葉を、各章ごとに2つづつ、以下、引用しておきたい。

第1章 逆境が心を成長させる
p20:「勝者と敗者を分けるのは、心の強さと平常心」
p38:特に、読書から得た知識や考え方、想像力は大きな力になります。

第2章 仕事と人生
p41:ある調査では、年収700万円を超えるあたりから、それ以上年収が増えることは幸せの尺度にならない、という結果が出たそうです。 
p42:私に言わせると、「仕事は人生そのもの」です・・・働くことで得る喜びや幸福は人それぞれ違いますが、ほとんどの人は精神的な部分が満たされた時に感じると思います。

第3章 上司と部下
p103:部下を育てる三原則は、「認めて」「任せて」「要所で褒める」
p118:嘘をつくな、人を騙すな、弱い者いじめをするな、いつもお天道様が見ているぞ、と幼い頃から常に言われていたので、正義感が人一倍強くなったのかもしれません。

第4章 組織と個人
p157:(企業の不祥事に対し)日頃から、「清く、正しく、美しく」を実行すればいいのです。
コンプライアンスの三原則T(transparency透明性)D(disclosure情報公開)R(responsibility説明責任) 
p174:結果的に、忖度する部下が悪いトップを育て、不正やパワハラを許してしまっているかもしれません。

第5章 努力とチャンス
p195:ある程度の年齢になれば、「貧乏でも心豊かに」と思うようになっていくでしょう。
p202:情報は「考える」という作業を経ないと知識にならないからです。考えながら読むことによって、さまざまな情報が有機的に結合したとき、はじめて知識になるのです。+p204:「情報源は何か」「情報の質はどの程度なのか?」「何が正しくて、何が間違っているのか?」を常に考えながら、情報に接していく必要があります。

  時に、仕事に没頭することや、飲みにケーションの大切さなど、いまはやりのワークライフバランスとは少し異なる仕事への向き合い方がでてくるが、読書録に何度か書いてきているように、この著者の考え方の方にどちらかというと共感しているところがある。

 なお、著者が登場する過去の読書録は以下↓ 

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

  

 また、書店では、↓が最新刊として並んでいたが、ご活躍が続いているのは、なかなかのもの。単なるノウハウではなく、経験に裏打ちされているところに、読者を惹き付けるものがあるということかとも思う。 

 これから職場で生かすというより、生き方として、さらに学びつつ、それこそ「読書」を通じて、人生をより豊かなものにすることができればと願っている。

部長って何だ! (講談社現代新書)

部長って何だ! (講談社現代新書)

 

 

{2021/2/8-18読了、記入は2/24(水)} 

『心淋し川』 西條 奈加 著

  第164回芥川賞直木賞の贈呈式の記事をちょうど引用したところだが、今回は受賞作品をタイミング良く読むことができた。

心淋し川 (集英社文芸単行本)

心淋し川 (集英社文芸単行本)

 

 発刊した集英社のサイト↓

www.bungei.shueisha.co.jp

・差配の茂十(もじゅう)がすべての章にでてくると思って読んでいたら・・・ラストに向け、物語が紡がれ、心にしみた。
・「ちほちゃん」が、希望を感じさせてくれた。
最終章「灰の男」の冒頭より、引用
 
p192:忘れたくとも、忘れ得ぬ思いが、人にはある。
悲嘆も無念も痛恨も、時のふるいにかけられて、ただひとつの物思いだけが残される。
虚にも等しく、死に近いもの-その名を寂寥という。

 

 こちらもグーグルのニュース検索・著者名でヒット↓ (贈呈式記事の重複は除く)

prtimes.jp

book.asahi.com

www3.nhk.or.jp

mainichi.jp

 最後の毎日新聞の記事は有料版だが、専業か兼業かで悩みながらも専業を選び、デビューから16年で快挙となったことを知り、応援したくなった。
 
{2021/2/12-16読了、記入は2/19(金)} 

『推し、燃ゆ』 宇佐見 りん 著

  第164回芥川賞直木賞の贈呈式が、2月18日、ちょうど開かれ、受賞した作家二人のインタビュー記事などがネットでも溢れている中、手に取る。

推し、燃ゆ

推し、燃ゆ

 

 発刊した河出書房新社のサイト↓ 

www.kawade.co.jp

・「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」から始まるこの物語、この部分がそのまま帯でも表示されるなど、インパクトがある。上野真幸くん、推しの見る世界を見たかったp18と考え始めたのを、ブログの記事で見返す、というのも、今の時代らしい。
 
・姉の「やらなくていい、頑張らなくていもいいから、頑張っているなんて言わないで。否定しないで」p57という言葉が、逆に響くところがある。
 
・この姉が、p92で「いいじゃん。もう」という・・・なんとなくわかる気がする、というのも変だろうか。
 
贈呈式を取り上げた記事↓いつまで残っているのかのテストも兼ね、グーグルのニュース、著者名で検索したリンク先を記録。

www.yomiuri.co.jp

 

news.yahoo.co.jp

www3.nhk.or.jp

mainichi.jp

 

21歳で芥川賞、今後が楽しみな作家だ。

 
{2021/2/11-12読了、記入は2/19(金)} 

『猫が教えるショートカットキー150』 宮本 朱美 著

  マウス禁止など便利さはわかるのだが、なかなか覚えられず、こちらも手にとる。

猫が教えるショートカットキー150
 

  発刊したインプレスのサイト↓目次や画像イメージなどあり

book.impress.co.jp

 かつての受験勉強ではないが、繰り返し、さまざまな角度から本を読むことで、背景まで含め理解しつつ、頭の中に入らないものかと思うのではあるが、記憶力が落ちたのかなかなか覚えられない。使わないと忘れてしまう・・・

 本著は、猫を登場させて、面白く、記憶の残るのではないかと期待。

 ウィンドウズ10についても、わかっているようでわかっていないことを改めて認識

 

 覚えておきたい機能を絞って、以下に引用・・・

p12~うぃんどうず キーで スタートメニューって、忘れていた・・・

+I あい で、設定画面になることも。

+A えー で、アクションセンター

+数字を入れると、タスクバーの順番でアプリを起動できる!

+ふぁんくしょん+ぷりんとすくりーんで、スクリーンショットの撮影と保存

+しふと と S で、スクリーンショットの範囲を指定

 

p32:ファイルの名前を変更する F2

 

p61:エクセルで、形式を選択して貼り付けるのは、こんとろーる +おると +Vぶい

 

p116:ワードで、フォント設定を表示、こんとろーる + Dでー 

+シフトと > < で文字サイズを大きく小さくできる、

+シフトと C V で書式のコピーと貼り付け

 

p133:ワードで、区切りの実線 マイナスを3つ入力してえんたー、

アスタリスク3つで点線、イコール3つで二重線、シャープ3つで三重線

 

p146:ワードで、文書の先頭、末尾に移動するには、

こんとろーる+ふぁんくしょん+ほーむ、えんど

 かわいい猫と、ひらがなで、なんとなく画像が記憶に残ってほしい。

 何度かほかの本でも読んでいると思うのだが、こうした本はアイデア勝負なのかもしれない。

 

{2021/2/10-11読了、記入は2/17(水)} 

『ゼロからはじめるテレワーク実践ガイド』  田口 和裕 著

  システム・テレワークで、最新の知見を体系的に得られないかと、目を通してみた。

 発刊したインプレスのサイト↓

book.impress.co.jp

 

 テレワークの歴史と生まれた背景について解説があり(p13~):起源は1970年代アメリカ西海岸で、エネルギー危機の解消と大気汚染の緩和を目的に発案されたという。日本では、1984年NECが武蔵野市サテライトオフィスを開設したのが初めてで、NTTのINS(高度情報通信システム)実用化実験の一環など、元からわかると楽しい。     
 その後、いったん下火になったが、1996年に労働省が「テレワーク導入ガイドブック」を刊行するなど政府による推進が始まり、2007年のIT新改革戦略制作パッケージ」で、2010年までに2割にという目標も掲げられたという。そして今回のコロナで一気に普及し始めた、ということになる。
 
 いくつか備忘録としてメモ↓
p25~プロジェクト管理のツールは使ったことがなく、Asana,Backlog,Trelloなど
・p168付録で、Trello紹介:Power-Upに Butlerというカードの自動化ツールあり
・p182付録で、Asana紹介:ワークスペース、プロジェクト、タスクの3つのレイヤーがある
・p186付録で、Backlog紹介:有料版のみ非IT部門でも使いやすいUI、ガントチャート
 
p53~ビデオ会議中の注意点として、
・発言者は意思表示
・ホワイトボードや画面共有を活用する
・聞いている人は反応する(ボディランゲージやアイコンの活用)
+個人設定で、マイクのオンオフ、表示名、映り具合に注意
 
p106~自宅勤務歴10年のフリーライターの場合、相手とのコミュニケーションはslackがメインとのこと
・記事の入稿は、メール、ドロップボックス、グーグルドライブなどだが、slackの良さは、同一プラットフォームでできることがよい。
・電話は急ぎ、メールは複数でエビデンス残す、チャットはコミュニケーションと即時性、連絡手段は途中で変えない
 
p126~仮想デスクトップVDIはアプリもデータもサーバー側、オンプレミス型と、クラウド型はDaasとも呼ばれる。メリットは情報漏洩のリスク低下だが、VPNでコスト増加。
 
p138~オンライン学習サービスで、Udemyユーデミーが、月に一度タイムセールスで2万が1500円程度になる
 
p172~便利ツールで、ジョブカン勤怠管理 ワークフローや経費、採用、労務、給与計算など、共通したIDで一元管理が可能、
 

  おわりに(p188)で、本著が、進捗会議はZOOMで、原稿や校正はグーグルドライブ、アンケートはグーグルフォームズ、インタビューはチャットで行ったが、実は以前から行われていたとのこと。自粛期に増えたのはオンラインインタビューぐらいながら、本著がテレワークの普及の一端を担えればと結んでいる。

 緊急事態宣言が延長される中、再びテレワークが増えてきつつ、技術というより、制度の面で、普及しないところもあり、より便利で働きやすくなればと願うばかり。
 
{2021/2/9-10読了、記入は2/17(水)} 

『コスパのいいシステムの作り方』 南 大輔 著 

   システム関連の勉強に、図書館で借りて読む。なかなか専門的ではあった。

 発刊した技術評論社のサイト↓

gihyo.jp

 
 いくつかを備忘録として引用↓
p44:コストを下げる基本原則は「必要以上の開発を行わない」こと

p96:システムのコストとSLA(サービス・レベル・アグリーメント)=システムが提供するサービスの合意文書

p152:標準化の功罪とは:学びの場を失わせる/それでも必要な理由:
→標準化しつスキルが下がらない両立不可能 

p190:エンジニアが成長するための4つの基本
1)わからないことは自分で”時間をかけすぎず”に調べる
2)調べてもわからない場合は「自分でどこまでやったのか」を説明してから聞く
3)わからないことは何でも聞く
4)学んだこと、教えてもらったことは自分だけのものにせず、後輩に教える 

 

  つくづく、矛盾 ということを考えてしまう。どこで妥協点をさぐるのか、引用した部分のように、エンジニアが成長するためというより、基本的にやらなければいけない姿勢ということか。学ぶことは多い。

 
{2021/2/8-9読了、記入は2/17(水)} 

『私の穴がうまらない』 おぐら なおみ 著

  「夫婦のカタチ」読書シリーズの第4弾。ドキッとするタイトルではあるが、セックスレスの問題について、真面目に考えさせられる内容となっている。第3弾に続くコミックエッセイで、発刊社の公式サイトには、こちらも読書メーターと連動があり、感想を読むことができるようになっていた。

私の穴がうまらない (コミックエッセイ)
 

発刊したKADOKAWAのサイト↓

www.kadokawa.co.jp

 ネタバレになりますが、
第41話の「母と向き合って」で、はじめて母と本音で話せたと、
第42話の「自分のカラを破った夜」で、ぎゅっとハグするところ、
 とっても、良かったです。なんかほっとしました。
 
 いろんな夫婦のカタチ、があっていいんだと。

{2021/02/02ー03読了、記入は2/6(土)}

『妻は他人 変化の日々を夫婦で歩む』 さわぐち けいすけ 著

  「夫婦のカタチ」読書シリーズと、男女共同参画センターの企画に勝手にのって第3弾、コミックエッセイというジャンルで、ほのぼのした味わいがあった。

妻は他人 変化の日々を夫婦で歩む

妻は他人 変化の日々を夫婦で歩む

 

 発刊したKADOKAWA のサイト↓
 

www.kadokawa.co.jp

  

 サイトによると、ダ・ヴィンチニュースでの連載分に、描き下ろしを加えたという内容で、本書のあとがきには、4冊目のエッセイとのこと。
 なおサイトでは、読書メーターと連動して、読んだ方々の感想が表示されていた。こうした仕組みに気付いたのは、今回が初めてだと思う。
 
 本書のp72-75で、やりたいことが見つからない悩める人に、時間を書き出させて、スマホに溺れそうな状況を認識させ、1か月後に、「スマホを持たない日」を設けてから穏やかな日々になったというストーリーがあった。池上彰さんが書いていた「書店回り」というのは、自分も週末はいくつか回っているのだが、このところ『スマホ脳=アンデシュ・ハンセン著 久山葉子訳 新潮新書』が新書のランキングで1位になっていることに気付く。さらっとページをめくると、まさに同じような持たない日を作るようなススメをしているわけで、考えさせられた。
 
 また、p100の夫婦の形で、「とにかく話す」「気遣う」というのは、この一つ前に読んだ「ニコイチ幸福学」につながる部分がある。
 
 p124~の「守るべき苦手」で、音楽を聴くのも演奏するのも好きながら、ライブは苦手、一体感が苦手、というのは、コト消費などが注目される中でも、こうした苦手を知ることが気付いて著者がラクになったと書いているように、だからといって悪いものと勘違いしないようにしよう、というのが、なんとなく共感できるところあり。
 
 著者は、円満夫婦であり続けられる夫の姿、であるのかも知れない。
 
{2021/01/28ー02/01読了、記入は2/6(土)}

『ニコイチ幸福学』 前野隆司  前野 マドカ 共著

  「夫婦のカタチ」読書シリーズと勝手に銘打って第二弾、副題にある通り「研究者夫妻がきわめた最善のパートナーシップ学」は、とても素敵な関係で参考にしたい。
ニコイチ幸福学 研究者夫妻がきわめた最善のパートナーシップ学

ニコイチ幸福学 研究者夫妻がきわめた最善のパートナーシップ学

 

 ニコイチ=二人で一組(p30)&英語で my better half=自分のよりよい側の半分 ということではあるが、冒頭、結婚生活満足感の変化という折れ線グラフが出てきて(p24)、4年間で急激に下がっていく、というのが衝撃。円満で良好な関係を長い間続けて行くには、絶え間ない努力が必要だという。(p25)

 発刊したCCCメディアハウスのサイト↓には、詳細な目次と、幸せになるための四つの因子についても説明あり。

books.cccmh.co.jp

 幸せに影響する心的特性について、1500人の日本人へのアンケートからわかった4つの因子について、帯及びp64~説明と、p136~幸福度チェックの質問もあり。
■第1因子:「やってみよう!」因子(自己実現と成長)
 →ワクワクしながら頑張る人
■第2因子:「ありがとう!」因子(つながりと感謝)
 →あたたかく優しい人
■第3因子:「なんとかなる!」因子(前向きと楽観)
 →あっけらかんと肝が据わった人
■第4因子:「ありのままに!」因子(独立と自分らしさ)
 →妬みそねみがないブレない人
 
パートナーとうまくやっていく人は、端的に言うと「幸せで性格がいい人」=ビッグファイブという性格の指標p50
1)外向的でエネルギッシュか
2)協調的で優しいか
3)誠実で粘り強いか
4)情緒が安定しているか
5)知的好奇心が高く開放的か
 

  この4つの因子は、これまでも引用してきた小澤竹俊氏の「人を支える3つの柱として、「将来の夢」(時間の柱)、「大切な人との関係」(関係の柱)、「自分の自由」(自律の柱)の3つ」とも呼応するようにも思える。結婚式で式辞で使われる、3つの言葉、「ありがとう、ごめんなさい、だいじょうぶ」も思い出す。

 

 

 あわせて、p43にあるように、年を取るほど利他的になる傾向があり、p45「長く一緒にいられそうかどうか」が大事だということか。p281で、最もシンプルに表すと、

幸せな人とは、自分を愛し、世界を愛している人である

とのこと。なお、幸せになるためのコミュニケーションのポイントとしてp256

①感情的になりすぎない素直な言葉で伝えること(respecting and voicing)

②さえぎらずに相手の気持ちを聴くこと(suspending and listening)

③そのうえで、互いの幸せを考えた言葉を発すること(respecting and voicing)

←p49:ウィリアム・アイザックスによるコミュニケーションの基本

①傾聴、②尊重、③判断の保留、④声に出す

 
 なお、著者2人の動画を見ることができるチャンネル(p255に紹介)
 コロナ禍のもと、少しでも幸せを感じながら、日々を過ごしたいものだ。
 
 なお、来月には横浜で、講演会も行われる見通し↓
いつまでも幸せでありたいものです。
 
{2021/1/28ー31読了、記入は2/4(木)}

『夫が知らない家事リスト』 野々村 友紀子 著

  男女共同参画センターで特集展示された「夫婦のカタチ」からいくつか借りて読んだが、これまでを振り返りながら、いろいろ考えさせられる。その第一弾で、週末に入る前にまずメモ。

夫が知らない家事リスト

夫が知らない家事リスト

  • 作者:野々村 友紀子
  • 発売日: 2019/09/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 発刊した双葉社のサイト↓

www.futabasha.co.jp

+技を紹介しているレタスクラブのサイト↓

www.lettuceclub.net

 本書で示された211項目の火事リストのうち、けっこうやっているような気がするのではあるが、「トイレは座ってして」p119は、他でも男女の感覚の違いとしてよくとりあげられている気もして、今回から、なんとか座ってやろうとしてはいる。
 p114の電気のスイッチを消す という点も、暗いのがどうも苦手な自分と、すぐに消して回る考え方との違いもあり、前向きに取り組みたいとは思っているのだが、課題。
 
 最後に、本書で紹介されている、著者のブログやSNSアカウントを以下に。テレビでご活躍の様子ではあるけれど、この本を読むまで存じ上げず、失礼しました。
 
{2021/1/27ー28読了、記入は2/3(水)}