読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

『ニコイチ幸福学』 前野隆司  前野 マドカ 共著

  「夫婦のカタチ」読書シリーズと勝手に銘打って第二弾、副題にある通り「研究者夫妻がきわめた最善のパートナーシップ学」は、とても素敵な関係で参考にしたい。
ニコイチ幸福学 研究者夫妻がきわめた最善のパートナーシップ学

ニコイチ幸福学 研究者夫妻がきわめた最善のパートナーシップ学

 

 ニコイチ=二人で一組(p30)&英語で my better half=自分のよりよい側の半分 ということではあるが、冒頭、結婚生活満足感の変化という折れ線グラフが出てきて(p24)、4年間で急激に下がっていく、というのが衝撃。円満で良好な関係を長い間続けて行くには、絶え間ない努力が必要だという。(p25)

 発刊したCCCメディアハウスのサイト↓には、詳細な目次と、幸せになるための四つの因子についても説明あり。

books.cccmh.co.jp

 幸せに影響する心的特性について、1500人の日本人へのアンケートからわかった4つの因子について、帯及びp64~説明と、p136~幸福度チェックの質問もあり。
■第1因子:「やってみよう!」因子(自己実現と成長)
 →ワクワクしながら頑張る人
■第2因子:「ありがとう!」因子(つながりと感謝)
 →あたたかく優しい人
■第3因子:「なんとかなる!」因子(前向きと楽観)
 →あっけらかんと肝が据わった人
■第4因子:「ありのままに!」因子(独立と自分らしさ)
 →妬みそねみがないブレない人
 
パートナーとうまくやっていく人は、端的に言うと「幸せで性格がいい人」=ビッグファイブという性格の指標p50
1)外向的でエネルギッシュか
2)協調的で優しいか
3)誠実で粘り強いか
4)情緒が安定しているか
5)知的好奇心が高く開放的か
 

  この4つの因子は、これまでも引用してきた小澤竹俊氏の「人を支える3つの柱として、「将来の夢」(時間の柱)、「大切な人との関係」(関係の柱)、「自分の自由」(自律の柱)の3つ」とも呼応するようにも思える。結婚式で式辞で使われる、3つの言葉、「ありがとう、ごめんなさい、だいじょうぶ」も思い出す。

 

 

 あわせて、p43にあるように、年を取るほど利他的になる傾向があり、p45「長く一緒にいられそうかどうか」が大事だということか。p281で、最もシンプルに表すと、

幸せな人とは、自分を愛し、世界を愛している人である

とのこと。なお、幸せになるためのコミュニケーションのポイントとしてp256

①感情的になりすぎない素直な言葉で伝えること(respecting and voicing)

②さえぎらずに相手の気持ちを聴くこと(suspending and listening)

③そのうえで、互いの幸せを考えた言葉を発すること(respecting and voicing)

←p49:ウィリアム・アイザックスによるコミュニケーションの基本

①傾聴、②尊重、③判断の保留、④声に出す

 
 なお、著者2人の動画を見ることができるチャンネル(p255に紹介)
 コロナ禍のもと、少しでも幸せを感じながら、日々を過ごしたいものだ。
 
 なお、来月には横浜で、講演会も行われる見通し↓
いつまでも幸せでありたいものです。
 
{2021/1/28ー31読了、記入は2/4(木)}