読書録

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忘れられた巨人 カズオ・イシグロ 著

 

忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫)

忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫)

 

 ノーベル賞受賞後すぐに購入していたのだが、なかなか読み出せないでいたが、 ようやく読み終えた。

 「記憶」が重要なテーマで、老夫婦が旅にでてさまざまな冒険・体験をするファンタジーではあるのだが、戦争と償い、分断と和解についても考えさせられる。

 書評家 江南亜美子氏の解説で理解を深めることができた。

 訳者の土屋政雄氏が、ブレクジットを決めたキャメロン首相に怒っていたというエピソードも興味深い。

 

 発刊した早川書房のサイト↓

www.hayakawa-online.co.jp

 

<2019/04/30-5/15読了、記入は5/18土>

『まっぷる ドライブ 東北 ベスト'20』『るるぶドライブ東北ベストコース』

 

まっぷる ドライブ 東北 ベスト'20 (マップルマガジン 東北)

まっぷる ドライブ 東北 ベスト'20 (マップルマガジン 東北)

 

 

 大型連休後半のところで、ドライブ旅行。走行距離はトータルで1510キロになった。

 紹介されているコースのうち以下を部分的含めて利用。

笹川流れ

鳥海山・象潟(きさかた)

岩木山・白神

下北半島

▽鳴子・秋ノ宮

 

 弘前城の桜まつりは、ソメイヨシノは散り際だったが、しだれ桜は大丈夫で、出店や規模の大きさに驚きながら楽しんだ。

 恐山は初めてで、なるほどこういう場所と世界観なのだとびっくりした。温泉も。

 大間崎は遠かった・・・がマグロを楽しむことができた。

 尻屋埼灯台は改修中だったが、寒立馬と呼ばれる馬が放牧されて美しい場所だった。

  東通原発六ヶ所村原燃のPRセンターにも寄ることができた。

 

<2019/04/30-5/6読了、記入は5/18>

『幸福の増税論』 井手 英策 著

 

幸福の増税論――財政はだれのために (岩波新書)

幸福の増税論――財政はだれのために (岩波新書)

 
幸福の増税論?財政はだれのために (岩波新書)

幸福の増税論?財政はだれのために (岩波新書)

 

  

 トランプ政権の誕生や、イギリスのブレクジットなど、これまでの路線への異議申し立てが世界で続く中、どういう制度・体制が良いのか、悩ましいところ。本著では、北欧型の税を負担してでも再分配を進めてミニマムや社会保障を進めるべきという論が進められている。

 ただ、このところ消費税を予定通り10%にするのかどうかをめぐって、MMT(現代貨幣理論)が米で注目され財政赤字を容認する声があったり、4月18日の萩生田幹事長代理の延期論と衆参同日選に言及したあたりから、このところはさらに解散風が強まるような動きがあり、どう政策を選択していくのか、考えたいところ。

 
発刊した岩波書店のサイト↓

www.iwanami.co.jp

    
 
◇興味深かったポイントを以下に引用
P32:生活水準の低下、将来への不安、国際的な地位の低下、このようなきびしい状況のなかで、僕たちは勤労と倹約、そして自己責任をつきつけられている。
 
P34:(ふたつの方法)
・かつてのような成長を取り戻し、自己責任で将来不安にそなえられる状況を作る、勤労国家再生アプローチ、
・低所得層や生活支援の必要な人たちを救済し、彼らを社会のなかに包括していく格差是正アプローチ、
 
P52:所得格差の平等だけでなく、自由、愛国心、人権といった価値観さえも十分に分かちあえないような社会が生まれようとしている。
 
P53:内閣府2017年の国民生活に関する世論調査:中と答えた人の総数は92.4%。
 
P79:スピノザは、国家は「本来共通の恐怖を除去し、共同の不幸を排除するために建てられる」と述べ、「何びとも孤立しては自己を守る力を持たないしまた生活に必要な品々を得ることができない」から「人間は本性上国会状態を欲求」すると述べた(国家論)
 
p135:痛みと喜びを分かちあい、ベーシック・サービスを無償化にちかづける再分配革命によって尊敬ある生活保障をおこない、だれもが堂々と生きられる社会をめざす。・・最低限ではなく品位のある命の保障を行うべきである。
 
p140:敵意と憎悪から痛みの分かちあいへの思想的転換をすすめるのである。
p144:EUでは日本の消費税にちかい付加価値税を共通税としており、EU指令に基づき標準税率を最低でも15%にしなければならないことになっている。最低がルクセンブルクの17%、最高はハンガリーの27%、
 
P206:抑えられる顕示的消費、すすむシェアリングエコノミー:
P209:「ウォンツからニーズへ」、そしてニーズのなかでも、「個人的ニーズへの相互扶助の浸透、価格の低下」という大きな変化が起きている。・・危機の時代には必ず前面にあらわれる家族の原理が、政府とむすびついたのが頼りあえる社会であり、市場とむすびついたのが、シェアリングエコノミーなのである。
 
P229:北欧社会を支えてきた社会民主主義は、日本のリベラルにとっての重要な価値をわかりやすく示してくれている。それは、自由、公正、連帯である。・・だがこの3つの価値が逆立ちし、消失しかけているのがいまの日本社会だ。・・・P230頼りあえる社会は、この3つの価値に本来の居場所へもどるようにうながす。
 
 
◇なお、衆参同日選の可能性を含めて、萩生田氏の発言はどうだったか、ヤフー記事検索(萩生田 & 消費増税)したところ、ヒットした一番早く報じていたのは、ブルームバーグだった↓

headlines.yahoo.co.jp

 あと、記事でヒットしたのは、共同通信や日テレ、それと雑誌系で、大手既存メディアの記事は、1ヶ月もたつと検索にもひっかからなくなってくるということか・・
 さらに、東スポの大手メディアが、発言した番組に言及しなかったことを百田氏が怒ったという記事を配信していたが、確かに、ネット番組としか記憶になかったので、これも引用してメモ↓ 

headlines.yahoo.co.jp

 『虎ノ門ニュース』ということではあるが、はてさて、政局はどう動いていくか、その際、この税をめぐる論議はどう進んでいくか、この夏は熱くなりそうだ。
 
<2019/04/25-30読了、記入は5/18>

『「孫子」がよくわかる本 図解ポケット』 廣川 州伸 著

 

図解ポケット 「孫子」がよくわかる本

図解ポケット 「孫子」がよくわかる本

 

 

 古典というのは原著から読まないといけないのだろうとは思いつつ、わかりやすそうなので手に取る。
 ビジネス作家の著者が、いまに役立つようにとまとめている内容で、はじめに、にもあるように、寛容に楽しむことはできたと思う。
 
発刊した秀和システムのサイト↓ 

www.shuwasystem.co.jp

 
基本的なところを3つだけ引用、
◇五つの基本問題:これを熟慮することP40
・道:世論と政治家の心情が一致しているか、
・天:天候で自然の摂理
・地:地域の状況
・将:将軍としての才覚
・法:規律で法規や人事盗用制度など
 
◇敵を知り己を知れば百戦しても負けない p106
+勝つための5つのポイントとして、
・戦って良い場合と良くない場合の区別ができる、
・大軍とそうでない場合とのそれぞれの扱い方を知っている
・上下の人々が心を一つにできる
・よく準備をして相手の油断を見抜くこと
・将軍が有能で君主がその指揮に干渉しないこと
 
◇敗北を招く六つの状態、リーダーの責任 p130
・戦う前に逃亡、気持ちがたるむ、落ち込む、不安になる、乱れる、負けて逃げる
 
 
 いろいろバタバタしていて、ようやくこれまで読んだ本を記録として残しておく。ただ、読むスピードが落ち、質と量ともに課題。古典はじっくり読みたいもの。
 
<2019/04/20-26読了、記入は5/18土夜>

『保育の自由』 近藤 幹生 著 

 

保育の自由 (岩波新書)

保育の自由 (岩波新書)

 
保育の自由 (岩波新書)

保育の自由 (岩波新書)

 

 ちょうど読み終えた25日の朝刊に、企業主導型保育所についての内閣府調査の結果が各紙に取り上げられていた。突然の閉鎖や大幅な定員割れなどが相次ぎ、問題となっている中で、注目される内容だった。
 東京新聞の記事を引用↓

www.tokyo-np.co.jp


 本著でも、規制緩和による質の低下や、企業参入による責任の所在の曖昧化など問題が山積し現場を混乱に陥れているとして、実態を紹介している。

 向上させる保育の質について、p42で、1)保育環境の諸条件、2)人間関係、3)プロセス、の3つの視点から考察を進めている。

 

発刊した岩波書店のサイト↓

www.iwanami.co.jp

 

 この土日、近くにできた歯科医院の内覧会が開かれていたが、もともとは保育園の設置が申請されていたものの、できなくなって入ってきたという。保育園に関わる当事者ではなくなっていから久しいが、苦労した頃のことも思いだし、よりよい方向に動いていくよう、関心を持ち続けたい。


{2019/4/23-25読了、記入は4/28(日)}

『家族という呪い』 阿部恭子 著

 

家族という呪い (加害者と暮らし続けるということ)

家族という呪い (加害者と暮らし続けるということ)

 

  家庭を持ち、「家族のため」に生きることが幸せという風潮もある中で、本書では逆に、家族が犯罪を犯したことで不幸になるケースを、これでもかというぐらい、たくさんとりあげ、その実情を紹介している。

 加害者家族を支援するNPO法人の活動を通じた証言は、いったいどうすればいいのだろうと考えさせられる。とりわけ性犯罪の常習者については、抜本的に再犯防止の取り組みを進めていく方がよいのだろうと思う。

 

 発刊した幻冬舎のサイト↓

www.gentosha.co.jp

 今後の参考に、いくつか備忘録として以下にメモ。

▽伝統的な家族像の弊害p76~77:一千組以上相談を受けた中で、最も多いのは両親と兄弟のいる中流家庭で、「普通の家族」・・「世間体を重視する人々」で、「自由な考えを持っていれば、犯罪まで発展しなかったのではないか」・・普通という要件を満たすことができない事情が生じたとき、人々を追いつめることになる。

▽面倒を見ることによる支配p130-131:相手を自分に依存させることによって支配することを「共依存」と言い・・・問題行動を助長する結果を招きます。

▽家族関係が密であることが、必ずしも関係が良好であるとは言えないp190・・他人の前なら我慢できることもでも、本音が出てしまったり、感情が爆発してしまうのが家庭

▽人に迷惑をかけてはいけないのかp206-207:加害者家族の親たちは、子どもを甘やかした人より、むしろ厳しく育てた人の方が多い。
→『反省させると犯罪者になります』 岡本茂樹 著 新潮選書2013年 原点までさかのぼり否定的な感情を受け入れていくことこそ更生につながるp208-209

▽男らしさからの解放p216-218:男性弱者が堂々と弱さや傷ついた経験を語ることができる社会になれば、女性もより生きやすくなるはずです・・誰かが犠牲になっている関係は、いつか破綻します。・・差別とは個人の否定だと考え、男性解放運動が起こることを期待。

 

 本書の副題は「加害者と暮らし続けるということ」。いろいろあったけど、心穏やかに、より自由な発想で、過ごしていきたいものだ。

 

{2019/4/20-23読了、記入は4/28(日)}

『下町ロケット [3] ゴースト』 池井戸 潤 著

 

下町ロケット ゴースト

下町ロケット ゴースト

 
下町ロケット ゴースト

下町ロケット ゴースト

 

 この作品は、TBSのテレビドラマを先に見る形になったが、期待に違わず面白かった。放送と出版、および米産地の燕市とのコラボなど、日曜劇場の展開は興味をひきつけ上手だと思う。

 

 

発刊した小学館のサイト↓

www.shogakukan.co.jp

 

ドラマ化したTBSのサイト↓

www.tbs.co.jp

 

 ネタバレになってしまうが、特に胸がスカッとするというか、さすがと感じたストーリーは、次の2カ所。

p126島津:佃製作所のバルブ、細部に亘っての作りがもの凄く行き届いているから・・実は見かけ以上にすごいバルブだよ」
P240島津:忘れものです。もう二度と来ませんから・・で録音裁判に→P280、次回までに回答いたします。

 

 このシリーズでは、島津役のイモトアヤコが、誠実な技術者の役がはまっていて、とてもよかった。ドラマでは、2016年7月に放送された「家売るオンナ」での演技でコミカルに演じてはいたもののまだ不自然なところもあるかと感じていたが、演技の幅を広げてきたということだろう。と思って検索したら、マンタンウェブに、評価する記事が出ていた↓。ただ、ネットでは賛否もあった模様。

mantan-web.jp


 下町ロケットは、2018年内でドラマのシリーズ終わったかと思ったら、しっかり、年明けの1月2日に特別編を放送し、希望が持てる形で終わってほっとしたが、この編成の仕方も、さすがだと思う。

 ここまで出版とドラマが連動すると、読んでいて俳優の顔を思い浮かべながら読んでしまうところもある。ぜひ続編も期待したい。

 

{2019/4/20読了、記入は4/28(日)}

『テレビが映しだした平成という時代 (携書212)』  川本 裕司  著

 

 朝日新聞のメディア担当編集委員を経て記者を続けている著者がまとめたテレビの平成史。ドラマ/アニメとバラエティ、それに報道番組と、3つの章をたてて、それぞれ代表的な番組を振り返っていて、テレビの隆盛から曲がり角に至る経過の資料的価値もある。それにしても、はじめに、であるように、2000年に好きなテレビ局で1位だったフジテレビが失速したことについては謎だが、筆者は「社内の組織の変化にこそ遠因があったように思えるp5」と分析している。  

 

発刊したサイト↓(新刊一覧)

d21.co.jp

 

 いくつか備忘録として以下メモ。

▽時代と共振したフジテレビのドラマでは、方針決定の軽快さがあり、「やれるものならやってみろ」のチャレンジ精神があったp30があった。

▽「逃げ恥」の視聴率は一度も落ちることがなく、押し上げたのはSNSの力もあったp71。フェイスブックは大人、ツイッターは若者層、インスタは最も若い層、で、内容を区別してそれぞれに発信するよう、若いスタッフに指示したp71

▽報道を黒字にした「ニュースステーション」p158~ライバルの「ニュースセンター9時」を分析し、局内の力関係でトップ項目を決めているとしか思えず、「新聞をよく読んでいる人なら理解できるが、普通の人がわかるわけではない、義務感で視聴しているニュース番組」と結論づけ、十分に勝機はあると感じたp161・・浮上のきっかけは、1986年1月28日に起きた7人が死亡した米スペースシャトル・チャレンジャーの爆発事故p162で、独占放送契約を結んでいた米CNNのスクープ映像と立体地図など14.6%に。

目加田説子中央大学教授(フジテレビ元記者ディレクター)ニュースはもっぱら民放、夜7時も数年前から視聴しなくなるp219・・大卒後にジョージタウン大、姉の影響でテレビ局に。アウトプットばかりだったのでやめる。サンデーモーニングに出演では、予定調和は一切なく自由にコメント。関口宏さんの存在感が大きいのは確かと。←視聴率で情報番組はほぼ毎週サンデーモーニングがトップだが、確かに自由に思うところをコメントしているのが良いのかもしれない。

 

 大きなテレビメディア上の事件が、本著ではドラマの章に入ってくるのだが・・以下は、いつだったのか、覚えておきたい。

▽「TBSは今夜、きょう、死んだに等しいと思う」1996年3月25日NEWS23で筑紫キャス発言、発端は95年10月19日の日テレ報道p73:TBSに勢いを与えたのはドラマ「JIN」

▽2003年10月24日に日テレプロデューサーによる視聴率買収事件p82、3年3ヶ月後の2007年1月20日に「発掘!あるある大事典Ⅱ」データねつ造事件で関西テレビが発表p83。番組は日本テレワークに制作委託され、さらにアジトなど9社の孫請けに再委託されていたp84、の背景に視聴率至上主義の歪みと指摘したあと、WOWOWドラマWが、スポンサー制約がなく、「空飛ぶタイヤ」2009年3月~4月など、自由で新たな発想、および高級感で、出演を希望する俳優も多いp88という状況を説明している。

 たしかに、この読書録でも取り上げたか、「しんがり」や「石つぶて」など、見入ってしまった。会員向けネットでの同時配信や見逃し配信もすでに実施しているのもなかなかな展開ではある」。

 

 知らなかったトピックスで、以下は本著から知識としてメモ。

探偵!ナイトスクープの3つの発明p121~(1988年3月~朝日放送

・二つの目で見せる、徹底したディレクター主義、ナレーションを一切いれなかった
・6月の宝くじはどうすれば当たるか?の聞き取りにくかった声にテロップでフォロー

 ▽田原総一朗氏、官邸機密費で断られたのはただ一人と野中元官房長官2010年暴露p181、田原氏は「私の原則は、言論の自由を守ること、日本に戦争を起こさせない、デモクラシーを守る、の三つ」と話している。p185→これはどの場面で話したのか、記録はあるのか、本書だけではわからないところはあるが、わかりやすい。全く同感ではあり、それこそ役目だろうと考える。

 

{2019/4/17-19読了、記入は4/28(日)}

『『働きたくない』というあなたへ』 山田 ズーニー 著

 

  本書は、『ほぼ日刊イトイ新聞』の連載「おとなの小論文教室」の2008年2/6から2010年4/14までの中から、22本を選択し、加筆修正したとある。

 著者は岡山県出身で、ベネッセから独立したあと、全国各地で表現教室を開くなど活躍されている。

 発刊した河出書房新社のサイト↓

www.kawade.co.jp

 

 印象に残ったフレーズをいくつか紹介↓

p16:「仕事」は、あなたと「社会」をつなぐ「へその緒」になる。

p21:人には『行く場所』と『帰る場所』が必要だ。

 ここまで書いて零時を過ぎてしまった・・・眠気も襲ってきてここで断念。

 

{2019/4/10-4/16読了、記入は4/21(日)深夜}

『緊急重役会』 城山三郎 著

 

緊急重役会 (文春文庫)

緊急重役会 (文春文庫)

 
緊急重役会 (文春文庫)

緊急重役会 (文春文庫)

 

  昭和51年の再編集新装版で、43年前の作品だが、組織の中でどうあがくのか、それぞれ哀しいストーリーで、いまにつながるものがある。

 4つの短編が収められている。

 発刊した文藝春秋社のサイト↓に、解説者の楠木建氏の解説記事へのリンクあり。

books.bunshun.jp

 

 4つのうち、「ある倒産」など、これを書いている21日(日曜)から始まったTBSの日曜劇場『集団左遷!!』(TBSテレビ)  にも通じるところがあるような気がした。

www.tbs.co.jp

 それにしても、この読書録を書くペースが落ちすぎて、困ったものだ、眠い・・・

{2019/4/7-4/9読了、記入は4/21(日)深夜}

『月夜のサラサーテ The cream of the notes 7』 森 博嗣 著

 

 著者の作品を読むのは、10年ぶりか・・・S&Mのシリーズを読んでいたのは、このブログの前身のはてなダイヤリーを始める前で記録が残っていないが、当時から、著者の世界を解説する本やサイトなど、けっこう楽しませていただいた。ブログは22年間続けているというp196、

本著は見開き2ページづつ、テーマごとに書かれ、24歳で結婚した「スバル氏」とのやりとりや、吉本ばなな氏との交流なども踏まえながら、著者の考え方が自由でやわらかで、いろいろ参考にしたい、と思う。

mrboopapa.hatenablog.com

 

発刊した講談社のサイト↓

bookclub.kodansha.co.jp

 

また、著者のサイトは↓

www001.upp.so-net.ne.jp

 

覚えておきたい内容を3つだけ引用して以下に

p158:69:人間でもペットでも、子供を育てるときに最も大切なことは?子供の安全に対する責任

p194:87:右とか左とか、どちらでも良い。もう少し柔軟になれないものぁ、と思う

p212:96:一日三食なんて、なかなか続けられないっす・・暖かい季節は一食、寒くなると二食が多い・・

{2019/4/2-4/6読了、記入は4/6(土)夜}

『日本人と象徴天皇』 「NHKスペシャル」取材班 著

 

日本人と象徴天皇 (新潮新書)

日本人と象徴天皇 (新潮新書)

 
日本人と象徴天皇(新潮新書)

日本人と象徴天皇(新潮新書)

 

 

4月1日に新元号「令和」が発表され、ブームが続いている。


正直、元号より西暦を使う方が良いのではないかと考えてきただけに、一連の動きには驚く部分もあるが、本書を読んで、象徴が長年の経緯を経て定着したことも大きいのかもしれないとも感じた。随所で引用される世論調査の結果が、ここまで変わるものなのかと興味深い。

p110:1956年からミッチオーブームをへて1965年「憲法に関する世論調査」より
天皇が権限を持った方がよい 23.3から11.6%へ、今のままでよい47.6から61.7%へ

p165:NHK放送文化研究所の意識調査で1988年と1993年比較

+尊敬が28→21%、好感が22→43%、1991(H3)年雲仙普賢岳火砕流で被災地訪問

 

発刊した新潮社のサイトに目次あり↓

www.shinchosha.co.jp

 

元号にむけ、平成を振り返るメディアの企画が展開されているが、戦争がなかったということが一番重要とのこと。本書ではまさに、戦争とどう向き合ってきたか、が重要なポイントとして触れられている。

とりわけ、1975年9月~の訪米でスピーチした「私が深く悲しみとする、あの不幸な戦争」p140という表現で、米で好意的に受け止められることになったという。

靖国神社参拝が行われないこととA級戦犯合祀との関係について、保阪正康氏と御厨貴氏の見解p151を紹介している。

平成時代に入って、1992年には中国訪問で、「多大な苦痛を与えた不幸な一時期」p167との晩餐会発言で、謝罪の意を伝えようとしたと受け取られたと報じられたことから、市民の反応が良くなっていったという。

headlines.yahoo.co.jp

 

本書でも引用されている、「日本では、どうしても記憶しなければならないことが4つあると思います」という1981年皇太子時代の夏の定例会見での発言は、さまざま風化していく中でも心にとどめておきたい。終戦、広島と長崎の原爆の日、6月23日の慰霊の日の4つの日で、保阪正康氏は「非戦闘員が大量に死んだ日が共通で・・追悼していくということを自らに課す」p171と解説している。

本書の後書きは、番組の企画者だった林新プロデューサーで、2017年7月24日に60歳で病没する8日前の口述を、妻でノンフィクション作家の堀川恵子氏が筆記したという。
その中には、インパール作戦の番組制作などを通し、日本の組織の忖度による無責任体制は天皇制に根本があると考え天皇否定論者p183だったが、もし自分がそうだったらという視点をもってから目から鱗が落ち、二人の天皇がいなかったら戦後70年の平和国家はなかったと思うようになったという。なお、まえがきの東野真氏は、「60歳の若さで鬼籍にに入ってしまった」と記述していたが、確かにもっともっと仕事がしたかったのだろうと思う。

ご冥福をお祈りいたします。

{2019/3/26-4/2読了、記入は4/6(土)夜}

 

『新版 ナチズムとユダヤ人 アイヒマンの人間像』 村松 剛 著

 

 裁判を傍聴した著者の原著が発刊されたのは1962年とのことだが、いまのような時代だからこそ、この復刊には意味があると思う。

 

発刊したKADOKAWAのサイト↓

www.kadokawa.co.jp

 

 本書を読んで、なぜこうした計画がたてられ、そこにどうアイヒマンが関わっていくのか、事実の積み重ねとして記述され、人間組織の恐ろしさを痛切に感じた。

 

 アイヒマンと裁判については、去年2つの映画で知る部分があったが、本書の情報には圧倒される部分があった。映画.comから参考引用↓

eiga.com

eiga.com

 

紀伊國屋書店では、スタッフがおすすめするキノベス!2019の展示があり、この関連というか、アウシュビッツ関連で以下が5位に入っていた↓

www.kinokuniya.co.jp

 

ニュージーランドでの銃乱射事件や、トランプ大統領の姿勢など、かつての過ちを繰り返すことがないのかと、これらの本に接しながら危機感を覚えた。

 

{2019/3/1-24読了、記入は3/24夜}

『記者襲撃 赤報隊事件30年目の真実』 樋田 毅 著

 

記者襲撃 赤報隊事件30年目の真実

記者襲撃 赤報隊事件30年目の真実

 

本を読む時間がなかなか確保できない昨今、ある節目の日に前後してようやく読めた。


1987年5月3日に朝日新聞阪神支局が襲われた「赤報隊」による一連の事件は、2003年3月にすべて公訴時効になったが、著者ら「書かざる記者の苦悩」については、テレビの「未解決事件」シリーズでも取り上げられ、その背景がよく理解できた。

発刊した岩波書店のサイト↓

www.iwanami.co.jp

実録ドラマを紹介したNHKのサイト↓

www.nhk.or.jp

匿名になってはいるが、α教会については、同級生が関わったことでいろいろ対応した覚えもあり、取材でいろいろ迫っているところはあるのだが、何が本当なのか。

著者が最後に呼びかけているように、赤報隊は名乗り出て事件の真相を明らかにしてほしいと思う。

ダイヤリーからこのブログに引っ越してから、なかなか書けていないのも悲しい。

なんとか週に1冊で読むペースには戻したいものだ。

{2019/2/27-3/22読了、記入は3/24夜}

 

『妻のトリセツ』 黒川 伊保子 著・編

 

妻のトリセツ (講談社+α新書)

妻のトリセツ (講談社+α新書)

 

とても参考・勉強になる。心して対応しないと・・・

発刊した講談社のサイトに目次あり↓

bookclub.kodansha.co.jp

 

このブログになって、注目記事という過去の内容から5つ表示されるようになったが、そこに以下が表示されるようになったのは、トリセツがベストセラーに入っている影響か?このところ書店にいくと、10以内にはいつも入っているような気がする。

 

mrboopapa.hatenablog.com

 よりよい明日を信じながら・・

{2019/3/17読了、記入は3/24夜}