読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

小説

『ジャコブ、ジャコブ』 ヴァレリー・ゼナッティ=著 長坂道子=訳

https://www.shinnihon-net.co.jp/general/product/978440606761 www.shinnihon-net.co.jp △この読書録、8月の旅行関連本とその後10月14日読了の一冊を除いて、実質、8月6日から読んでいた分を、この半年、さまざま事情があり、記入できていなかった。 △読む…

『ライオンのおやつ』 小川 糸 著

発刊したポプラ社(2019年10月10日)のサイトより・・ ものがたり:男手ひとつで育ててくれた父のもとを離れ、ひとりで暮らしていた雫は病と闘っていたが、ある日医師から余命を告げられる。最後の日々を過ごす場所として、瀬戸内の島にあるホスピスを選んだ…

『20歳のソウル(はたち)』 中井 由梨子 著

" data-en-clipboard="true"> www.gentosha.co.jp WOWOWで4/22(土)午後10:00初回放送 www.wowow.co.jp 20soul-movie.jp filmarks.com 3.8 eiga.com 3.8 ヤフーの映画サイトはなくなってしまった・・検索結果が出るように8月以降↓ " data-en-clipboard="tru…

『同志少女よ、敵を撃て』 逢坂 冬馬 著

2022年の本屋大賞を受賞した本作は、ロシアのウクライナ軍事侵攻という事態もうけ、とても考えさせられる内容となっている。きっかけは、「2015年にノーベル文学賞を受賞した、ベラルーシのスベトラーナ・アレクシェービッチさんの『戦争は女の顔をして…

『光まで5分』 桜木 紫乃 著

まとめて記入6冊目は、光文社文庫 さ38-1で 光文社( 2021.12)のサイト↓ www.kobunsha.com サイトより)北海道から流れ流れて沖縄にやってきたツキヨは路地裏の店で体を売っていた。奥歯の痛みがきっかけで知り合った元歯科医の万次郎、その同居人…

『元彼の遺言状』 新川 帆立 著

引き込まれる内容だった。きょう3冊目の記録、宝島社の特設サイトから↓ tkj.jp 著者のツイッターから twitter.com 登場人物について、読書当時のメモから↓ ・主人公=剣持麗子(けんもちp12・れいこp9)、冒頭は信夫(のぶおp8)にプロポーズも指輪の安さで…

『夫の墓には入りません』 垣谷 美雨 著

" data-en-clipboard="true"> 途中までは、主人公の立場から、亡くなった夫や親族に苛々しながら読んでいた。途中から父親の優しい対応をはじめ、ほろっとくる内容が重なり、ハッピーエンドは嬉しい。著者の作品は映像化されるものが多くなり、ちょうど、「…

『本日は、お日柄もよく』 原田 マハ 著

結婚式のスピーチで引用できそうな名言がもりだくさん・・タイトルと要旨の部分でちょっと引いていたのだが、読んでみると、とても面白かった。一番ハマる言葉↓ p322とp333、伝説のコピーライターが久遠久美(くおん・くみp19)が、最も尊敬していた故・今…

『流浪の月』  凪良 ゆう 著

" data-en-clipboard="true"> 2020年本屋大賞受賞の本作、ようやく手にして、メモも残す。 " data-en-clipboard="true"> 流浪の月 (創元文芸文庫) 作者:凪良 ゆう 東京創元社 Amazon 発刊した東京創元社のサイト↓ www.tsogen.co.jp サイトPR)あなたと共に…

『三体』 劉慈欣, 著 

" data-en-clipboard="true">三冊目が刊行され話題になっていた本書の第一巻を、ようやく読んだが・・・冒頭の文革から衝撃的で、壮大な構想と面白い展開。かつてアシモフやクラークなどSFが大好きだった少年時代を思い起こした。この分量がさらに続くとい…

『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』

2021年に『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞した町田 そのこ氏の小説で、男女共同参画センターのコーナーに展示されていたので手に取る。 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫) 作者:町田そのこ 新潮社 Amazon 新潮文庫ま-60-21 で 発刊した…

『半沢直樹 アルルカンと道化師』  池井戸 潤 著

著者の作品は、この読書録で19冊目、前回2019-11-21『株価暴落』以来だが、久しぶりに半沢直樹が登場し、期待に違わない面白さで、3日間で一気に読んだ。 半沢直樹 アルルカンと道化師 作者:池井戸潤 講談社 Amazon 発刊した講談社のサイト↓ bookclub.kodans…

『クローバーナイト』 辻村深月 著

『かがみの孤城』で2018本屋大賞を受賞した著者の作品は、『朝が来る』以来2冊目だが、仕事と育児の両立を模索してきた経験を思い出しつつ、とても共感出来る内容、かつさまざまな課題をミステリー仕立てでストーリーとして読ませる力量が素晴しい。 入りの…

『モモコとうさぎ』 大島 真寿美 著

とっても不思議なお話ながら、どこか希望が持てる、やりたいことがやれればいい、と思える作品でした。 モモコとうさぎ 作者:大島 真寿美 KADOKAWA Amazon 角川文庫 お54-7 として 発刊した KADOKAWA (2021.1)サイト www.kadokawa.co.jp 文…

『ブラックウェルに憧れて』 南 杏子 著

・本著では、何カ所か涙ぐんだ。感動した。女性の現実、ことば、芝公園や札所などなじみの風景、白菊会の献体については、実際に献体した祖母のことを思い出した。 ・近年発覚した医学部不正入試問題と根深い女性への偏見・問題を、前向きになれるエンディン…

『いのちの停車場』 南 杏子 著

涙なしでは読めない一冊。これからの医療のこと、これまでのことを思い起こしながら、心を揺さぶられた。映画化されているが、レビューを見ると、本を先に読んだ方が良いのかも知れない。 いのちの停車場 (幻冬舎文庫) 作者:南杏子 幻冬舎 Amazon まず、主要…

『貝に続く場所にて』 石沢 麻依 著

第165回芥川賞受賞(2021年07月)&第64回群像新人文学賞受賞の作品で手に取った。 貝に続く場所にて 作者:石沢 麻依 講談社 Amazon 発刊した講談社のサイト↓ bookclub.kodansha.co.jp 難しい読みの漢字がたくさん使われ、この物語をどう捉えたら良いのか…

『Shelter』 祥伝社文庫 こ14-8 近藤 史恵 著

男女共同参画センターの新着本コーナーに、このところ、この著書の本が並んでいたので、借りてみた。 Shelter(シェルター) 整体師・合田力 (祥伝社文庫) 作者:近藤史恵 祥伝社 Amazon 発刊した祥伝社のサイトは検索で該当書↓ www.sun.s-book.net ダ・ヴィン…

『七十歳死亡法案、可決』 垣谷 美雨 著

奇想天外であり得ない設定だと思っていた。ところが読み進めるうちに、これは、介護や家族のいまの問題を考えさせられる作品とわかる。著者の物語展開のうまさに感服し、引き続き読んでみたいと思った。 七十歳死亡法案、可決 (幻冬舎文庫) 作者:垣谷 美雨 …

『変半身(かわりみ)』  村田 沙耶香 著

常識的な発想そのものを揺さぶられる、SFのような作品だった。 変半身(かわりみ) (単行本) 作者:村田沙耶香 筑摩書房 Amazon 発刊した筑摩書房のサイト↓ www.chikumashobo.co.jp 印象に残った言葉を引用↓ p49:私は、生れてからの自分の宿命で、絶対的に従…

『希望病棟』 垣谷 美雨 著

著者の本3冊目、後悔病棟と登場人物が一部重なりながら、展開の仕方が微妙に異なりつつ、二つの本を通じて、聴診器の”秘密”が最後に・・・なかなか面白く、著者の作品はさらに読み進めたいと思う。 希望病棟 (小学館文庫) 作者:垣谷美雨 小学館 Amazon 出版…

『三屋清左衛門残日録』 文春文庫  藤沢 周平 著

" data-en-clipboard="true"> アラカンの連れ合いが、読んで面白かったというので、手に取る。確かに、著者の話の展開は素晴しく、様々な伏線がラストに繋がっていく。 " data-en-clipboard="true"> 事実上の仕事の前線からの引退を受け止めながら、どう身を…

『老後の資金がありません 中公文庫』 垣谷 美雨 著

収録されている室井佑月の解説「こういう本が読みたかった」(p313)「面白く、ためになる、素敵な小説だった。あたしはずっとこういう本が読みたかった」という言葉に納得。年代的には自分にも当てはまるかも知れず、面白く、ハッピーエンドなのがとてもいい。…

『クララとお日さま』 カズオ・イシグロ 著 土屋 政雄 訳

クララとお日さま 作者:カズオ イシグロ 早川書房 Amazon 発刊したハヤカワのサイト↓ www.hayakawa-online.co.jp 印象に残った箇所をいくつか引用してメモ p13:(クララ)全員が暗黙のうちに了解していた理由が、お日さまと栄養でした。p14:いつも外を見たいと…

『JR上野駅公園口』 柳 美里 著

本著の翻訳本『TOKYO UENO STATION』が、2020年の全米図書賞(National Book Award 翻訳文学部門)を受賞(11月)したことで注目された本著を、連れ合いから借りて、ようやく読む。 JR上野駅公園口 (河出文庫) 作者:柳美里 発売日: 2017/03/03 メディア: K…

『カウントダウン 宝島社文庫 Cま-3-1 』 真梨 幸子 著

帯に「余命半年。美しく死ぬために、片付けなきゃいけないものがある」と表示され、近藤誠氏が「がんを題材に、こんな物語ができるとは!よくできたミステリーで、面白かった」とあって、初めての著者だったが、手に取る。 カウントダウン (宝島社文庫) 作者:…

『後悔病棟』 垣谷 美雨 著

近くの書店で、著者の本が多数展示されたコーナーがあり、ポップにも惹かれて手に取ってみた。不思議な聴診器で、余命宣告を受けた患者が過去に戻ることができ・・・人生をやり直すとどうなるか、選択をどうするか、考えさせられた。 後悔病棟 (小学館文庫) …

『おらおらでひとりいぐも』 若竹 千佐子 著 

第158回芥川賞を受賞し、映画化も。 主人公は、日高桃子p67さん74歳、夫は周造(しゅうぞう)p17:さん。不思議な味わいのある作品だった。 おらおらでひとりいぐも (河出文庫) 作者:若竹千佐子 発売日: 2020/06/24 メディア: 文庫 発刊した河出書房新社のサ…

『アーモンド』 ソン・ウォンピョン 著 訳者:矢島暁子

本屋大賞翻訳部門に選ばれたことで、このところ書店の目立つところに並んでいる本著、扁桃体=アーモンドが小さく感情がわからないという主人公の、特異な話かと思ったが、心に打たれる部分が多々あった。 アーモンド 作者:ソン・ウォンピョン 発売日: 2019/…

『82年生まれ、キム・ジヨン』 チョ・ナムジュ 著、斎藤 真理子 翻訳

「日本の読者の方々にとっても『82年生まれ、キム・ジヨン』が、自分をとりまく社会の構造や慣習を振り返り、声を上げるきっかけになってくれればと願っています。あなたの声を待っています。」p172 と書く著者の言葉が重い。 82年生まれ、キム・ジヨン 作者…