読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『私たちは人生に翻弄されるただの葉っぱなんかではない』 銀色 夏生 著

タイトルの文言は、p196~テーブルの上のビーズを、無限の層、違う層から眺めて、世界が広がり、面白いし楽しくなり、「人を嫌いになりません。ビーズがばらまかれたテーブルの層にいる世界の話だから。逆に愛しくなるんです」「すごい、と。こんなに動いて…

『女子大生風俗嬢 性とコロナ貧困の告白』 宝島社新書 607  中村 淳彦著

新自由主義の一環で、日本育英会の貸与奨学金が独立行政法人化して金融ビジネスになり、借りる側には厳しくなった(p117)ことも背景に、こんな実態があるのかと驚く。 女子大生風俗嬢 性とコロナ貧困の告白 (宝島社新書) 作者:中村淳彦 宝島社 Amazon 発刊し…

『カソウスキの行方』 講談社文庫 津村 記久子 著

クレオパトラは本当に裸で死んだのかを検索で調べる(p97)主人公のイリエ、p74では無性にテレビが欲しくなるなど、心象風景が不思議。タイトルも不思議で手に取ったが、「仮想好き」(p41)の意味だった。 カソウスキの行方 (講談社文庫) 作者:津村 記久子 講…

『高校生からはじめるプログラミング 改訂版』 吉村 総一郎 著

2021年4月に開校した角川ドワンゴ学園S高等学校の校長が、N高等学校の生徒たちが、プログラミングの最初に学ぶ内容だと、「はじめに」で紹介されているp2 改訂版 高校生からはじめる プログラミング 作者:吉村 総一郎 KADOKAWA Amazon 発刊したKADOK…

『仕事がしんどくてヤバいと思ったら』 汐街 コナ 著

いろんなことがあって、男女共同参画センターにあった本著を借りた。なんとも不思議なタッチの漫画に、コラムを含め、さまざまなアドバイスがあった。 仕事がしんどくてヤバいと思ったら 作者:汐街コナ 中央公論新社 Amazon 発刊した中央公論新社(2020…

『ケーキの切れない非行少年たち』 宮口 幸治 著

少年院で法務技官として接し、精神科医として知見のある著者が、実態から伝える「非行少年」の姿は、タイトルにあるように「ケーキを三等分に切ることができない」という驚く状況だった。 ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書) 作者:宮口幸治 新潮社 Am…

『ルポ婚難の時代 悩む親、母になりたい娘、夢見るシニア光文社新書1121』 筋野 茜 尾原 佐和子 井上 詞子 共著

サブタイトルの「悩む親」で、まだ子は20代ではあるが、同世代に”初孫かわいい”との話を聞くようになり、今の状況を知ろうと手に取る。共同通信の女性記者3人が、自らの状況も紹介しながら取材をすすめ、帯や冒頭&サイトにある 住職がサポートする「寺コン…

『捨てられる男たち 劣化した「男社会」の裏で起きていることSB新書545』 奥田 祥子 著 

「無自覚ハラスメント」が、無批判に内在化された「男社会」の価値観にあることが問題だと、さまざまな事例を紹介して、警鐘をならしている。同じ取材対象者へのインタビューが、最長で20年にわたるというだけに、厚みがある内容となっている。 捨てられる男…