副題 日本語と敬語のゆくえ角川新書K-381
発刊したKADOKAWA(2022.1)のサイト↓
概要より引用)「させていただく」は正しい敬語?意識調査とコーパス調査で違和感の正体が明らかに。現代人は相手を敬うためでなく、自分を丁寧に見せるために使っていた。社会環境が変わるときに生まれる新しい敬語表現を、言語学者が身近な例でわかりやすく解説する。
p3:SMAPとV6の解散劇「解散させていただくことになりました」と「解散します」
p125~付録 調査に使った例文と解説 違和感の小さい順に
1)では、ご契約について説明させていただきます
2)受講票を確認させていただきます
・・略・・
10)エッセイコンテストで受賞させていただきました
→必須性と使役性が両方あるのが違和感1.94:相手の関与と許可必要で最少
+許可も関与もない場合3.90。ただ年代差がある
p205:相手への敬意を示す表敬の敬語から、自分を丁寧に示す品行の敬語へとシフトしていると解釈できます。(中略)「させていただく」は「私ってちゃんと人と丁寧に話すことのできる人間でしょ」というポーズを示す自己愛的な敬語で、敬語のナルシシズム現象なのかも知れません。
p210:現代の日本語の敬語全体が相手を必要としなくなってきているのではないか、というのがこの本を書き終えて得た洞察です。この本では、「謙譲語」だった「させていただく」が「新・丁寧語」として使われるようになってきているという見解を述べてきました。
※読む速度が遅くなり、また、ここに作成する余裕がなくなっていたので、久しぶりに残していたメモから登録してみる・・
{2023/7/28金-8/22火:読了}記入は2024/04/11木夜