読書録

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『女子大生風俗嬢 性とコロナ貧困の告白』 宝島社新書 607  中村 淳彦著

 新自由主義の一環で、日本育英会の貸与奨学金独立行政法人化して金融ビジネスになり、借りる側には厳しくなった(p117)ことも背景に、こんな実態があるのかと驚く。

発刊した宝島社( 2021.5)のサイト↓

tkj.jp

サイトよりPR文言を引用↓

学費はカラダで払う「非常事態」
窮地を裏バイトで救われた大学生18人の人生!
国の衰退と無策、無能、無責任……
しわ寄せはすべて若者に――。

証言と実態から一部引用してメモ↓

p239:(大塚、鶯谷)「夫のリストラと大学学費がなかったら風俗はしなかった。けど、やってみると面白いですよ。性欲発散になるし、好きめのお客さんがぎゅーって抱きしめてくれるのが、いい。お客さんも奥さん相手に抱きしめるとか、もう恥ずかしくてできないから、喜んでくれるし」

p241:光熱費とNHK受信料の引き落としが27日にある。今、家計の貯金はゼロ。

p250:今NHKの受信料が払えないのに、再来月に1校3万5000円かかる受験費用、その翌月までに100万円を超える初年度納入金を準備するのはいくらなんでも無理だろう

なお、著者は、長年、風俗嬢の取材を行い、その理由として「社会の現状を投影しているから」「社会の欠陥が見えてくる」とはじめに(p4)で記している。YouTubeのチャンネルは以下だが、タイトル「中年童貞よ、今ぐおお店へ行け!!!」などがある。

www.youtube.com

 これも、男女共同参画センターにあった図書で、借りてみたもの。
 以前のようなスピードでは読めなくなり、土曜午前にまとめて簡単に記録。
 
{2022/1/2/22火-25金:読了、記入は3/5土}