読書録

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『仕事と心の流儀』 丹羽 宇一郎 著

  去年、三菱商事を抜いて五大商社のトップとなった伊藤忠商事アメリカの投資家、ウォーレン・バフェット氏が日本の商社の株を買っていたことでも注目を集めていたが、がんとの両立施策をはじめ働き方改革でも好感がもたれる中、本著を読んで、こうしたトップがいた会社は強いのだろうとも感じる。

 

仕事と心の流儀 (講談社現代新書)

仕事と心の流儀 (講談社現代新書)

 

 

仕事と心の流儀 (講談社現代新書)

仕事と心の流儀 (講談社現代新書)

 

 発刊した講談社のサイト↓

bookclub.kodansha.co.jp

  公式サイトには、著者の珠玉のメッセージのいくつかが紹介されているが、自分として印象に残った言葉を、各章ごとに2つづつ、以下、引用しておきたい。

第1章 逆境が心を成長させる
p20:「勝者と敗者を分けるのは、心の強さと平常心」
p38:特に、読書から得た知識や考え方、想像力は大きな力になります。

第2章 仕事と人生
p41:ある調査では、年収700万円を超えるあたりから、それ以上年収が増えることは幸せの尺度にならない、という結果が出たそうです。 
p42:私に言わせると、「仕事は人生そのもの」です・・・働くことで得る喜びや幸福は人それぞれ違いますが、ほとんどの人は精神的な部分が満たされた時に感じると思います。

第3章 上司と部下
p103:部下を育てる三原則は、「認めて」「任せて」「要所で褒める」
p118:嘘をつくな、人を騙すな、弱い者いじめをするな、いつもお天道様が見ているぞ、と幼い頃から常に言われていたので、正義感が人一倍強くなったのかもしれません。

第4章 組織と個人
p157:(企業の不祥事に対し)日頃から、「清く、正しく、美しく」を実行すればいいのです。
コンプライアンスの三原則T(transparency透明性)D(disclosure情報公開)R(responsibility説明責任) 
p174:結果的に、忖度する部下が悪いトップを育て、不正やパワハラを許してしまっているかもしれません。

第5章 努力とチャンス
p195:ある程度の年齢になれば、「貧乏でも心豊かに」と思うようになっていくでしょう。
p202:情報は「考える」という作業を経ないと知識にならないからです。考えながら読むことによって、さまざまな情報が有機的に結合したとき、はじめて知識になるのです。+p204:「情報源は何か」「情報の質はどの程度なのか?」「何が正しくて、何が間違っているのか?」を常に考えながら、情報に接していく必要があります。

  時に、仕事に没頭することや、飲みにケーションの大切さなど、いまはやりのワークライフバランスとは少し異なる仕事への向き合い方がでてくるが、読書録に何度か書いてきているように、この著者の考え方の方にどちらかというと共感しているところがある。

 なお、著者が登場する過去の読書録は以下↓ 

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

  

 また、書店では、↓が最新刊として並んでいたが、ご活躍が続いているのは、なかなかのもの。単なるノウハウではなく、経験に裏打ちされているところに、読者を惹き付けるものがあるということかとも思う。 

 これから職場で生かすというより、生き方として、さらに学びつつ、それこそ「読書」を通じて、人生をより豊かなものにすることができればと願っている。

部長って何だ! (講談社現代新書)

部長って何だ! (講談社現代新書)

 

 

{2021/2/8-18読了、記入は2/24(水)}