読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

『わかりやすさの罠 池上流「知る力」の鍛え方』 池上 彰 著

  テレビでの活躍を拝見する池上氏は、「わかりやすさ」を売りにしているかと思いつつ、逆説的というか、その危うさについて、トランプ大統領や安倍政権のあり方に疑問を挟みつつ、本著で力説している。

 発刊した集英社のサイトに目次あり↓

shinsho.shueisha.co.jp

 覚えておきたい点を、以下に引用してメモ。

序章  「わかりやすさ」への疑問
p34:トランプ氏の演説スタイルは、世界の政治を変えた「わかりやすさ」の罠そのものでした。
p41:現在の安倍政権のやり方は、まさに、使える権力はなんでも使う、という表現がぴったりです。…その典型は、官僚人事です。
P44:(テレビに出たいわけではなく)私がテレビに出続けて、「難しいことをわかりやすく」をモットーにニュースを解説しているのは、青臭いと言われるかもしれませんが、よりよい民主主義社会をつくる上で、少しでも役に立ちたい、と考えているからです。

 

第一章 その「わかりやすさ」、大丈夫ですか?
p51:1分刻み視聴率の本格的な分析を最初に始めたのは、熾烈な視聴率競争でトップを走り続けている日本テレビです。
p55:テレビ朝日は中高年をターゲットにし、確実な視聴率をとることで、日本テレビを追いかける戦略です。
p58:棒読みニュースは正確性の証

 

第二章 ネットの「真実」の向こう側
p88:毎日ネットで大量の情報に触れていても、「わかった気になっている」だけでは、時間の無駄遣いではないでしょうか。
p95:「情報」と「報道」は別物:マスコミで報道に携わる人間は、仕事を覚えていく最初の段階で、「情報があるというレベルで報道してはいけない」といことを、嫌というほど叩き込まれます。

 

第三章 「知る力」を鍛える
p114:池上流「情報の時間割」:新聞の朝日、毎日、読売、日経の4紙を開き、途中で東京と産経を買って読む、p116:毎日必ず書店へ行く、
p121:抱えている締め切りは毎月25本、p122:ヤフトピの関連ニュースが現在のスタイル=見出しがつく、になったのは、自分のアイデアが元に

p155:リアル書店は、セレンディピティーの宝庫
p161:スマホの利用は最小限で:新聞、本、書店の活用法について説明、知る力を鍛えるための三大情報源


第四章 「わかりやすさ」のその先へ
p171:「もっと知りたい」という気持ちが消えることはありません。…一番体験できるのは現場の取材
p190:(旧ソ連文書が残る)本来の官僚組織は公文書をちゃんと残すものなのです。終戦直前に大量の書類を焼却処分し、今なお杜撰な公文書管理を行い続けるどこかの国を、つい思い浮かべてしまいました。
p200:アウトプットを意識してインプットをする、(問題意識をもって、新聞や本を読む)

 ちょうどここに書きながら、録画しておいた 『池上彰のニュースそうだったのか』から、日本人の人口を100人にすると・・・?SPと、若者に教える「投資」のこと、を横目でみているのだが、まさに、そうだったのか、とわかりやすい・・でも、本著にあるように、わかったつもりになっただけではだめなのだろう。

www.tv-asahi.co.jp

 この読書録で、過去に読んだ著者の本を以下に・・・スゴイ数になるが、どうやったら身につくのか・・・新聞は読み、本屋も毎週行ってはいるのだが・・・リテラシーはなんとか保っておきたいものだ。

 

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com


{2021/01/12-16読了、記入は1/24(日)}