- 作者: 池上彰,竹内政明
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2017/01/13
- メディア: 新書
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文章や表現の達人たちが、対談によってそのコツを明らかにしていく。テレビで大活躍かつ出版も多い池上氏の力や背景をうかがい知ることもできる。
発刊した朝日新聞出版のサイト⇒ https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18743
そのコツの一端を備忘録的に以下引用しながらメモ。
◇テーマと自分をつなぐブリッジをみつけることが大切で、まずはテーマを決め、身近な話の魅力を考え、連想ゲームトレーニングの要領で、+結論よりも書き出しを、p14−24 の小見出しを繋いでいくとこんな感じになるが、本書をきちんと読まなければ、何のことかわからないかもしれない。
◇まずは書くべき要素を書き出すp28というのは、これまでもやってきたところではある。
◇誰に向けて書いた文書なのかを意識しながら書くp33というのも、プレゼンなど基本とは思う。
◇池上氏はテレビや講演会で原稿は作らないp34とし、メモで箇条書き、話題がでてくる順に3項目だけ書いておくp35と紹介しているが、これがわかりやすさの秘訣の一つだろう。p58の米大統領選はなぜ11月の第一月曜の翌日かという引き出しをもつことや、p70「自分が本当にわかっていることを、自分の言葉で書くのが基本」というのは、肝に銘じておきたい。『伝える力』では、まる二日かけて音読してわかりやすいかチェックしたp156エピソードが出てくるが、そこまでするという努力がすごい。
◇竹内氏は、書き出しを読んだだけでは本来のテーマがわかりにくい構成にする、というp36のも、編集手帳がうまいといわれるゆえんかもしれない。また、p44「心の闇」は安直すぎて使わない、最後をちょっとゆるめる&角度を変えると印象が変わるp65など、いまある文章を書かないといけないだけに、参考にしたいところ。自慢話はしないp191、いまはいい思い出になってる失敗談p196などはいい、というのも参考にしたい。
それにしても著者2人の漢詩をはじめ、バックグラウンドの深さには驚かされる。いろいろ読んではきたけど、そもそも自分では記憶力が格段に落ちてきた印象があり、どこまで深みを持てるのか悩ましいが、できる範囲で伝わる文章を書いていきたい。
{2018/7/13-16読了、記入は7/22日曜}