池上彰の「経済学」講義 ニュース編 覇権をめぐりお金が武器に
- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川マガジンズ
- 発売日: 2015/03/25
- メディア: 単行本
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愛知学院大学で2014年前期に行われた講義をまとめた本著の内容は、世界の動きを経済の視点からわかりやすく教えてくれる。テレビ東京やBSジャパンでも放送されたということだが、学生との質疑のやりとりも含まれるほか、用語について同じページに脚注というか解説が付き、理解を深めさせてくれる。
発行したKADOKAWAのサイト⇒ http://www.kadokawa.co.jp/product/301412000295/
講義を放送したテレビ東京のサイト⇒ http://www.tv-tokyo.co.jp/ikegami_k/
備忘録的にいくつかポイントを引用
◇ブラックショールズの公式=オプション価格を計算する時に使われる計算式p152←金融工学で手法が高度化、
◇シェンゲン協定p185=ヨーロッパの国と国の行き来に際し、国境検査なしに国境を通ることを許可する協定。1985年にルクセンブルグのシェンゲンで調印←ヨーロッパ旅行で実感:20ユーロは使いやすいp188、紙幣は中央銀行、硬貨は各国p203、なども。
p206:「ヨーロッパから戦争をなくす理想は実現した・その代わりに移民や難民という問題が起きてきた。あるいは金融政策が十分にとれないという大きな問題が生まれた」
◇AKB48を例に、マスマーケットから個を進化させていくマーケット展開へp323
◇スターバックスなど、美味しいコーヒーをみんなで飲んでもらいたい+カスタマイズp338
◇マイクロソフトはMS−DOS使用料の仕組みでIBMを凌駕、IEでネットスケープを圧倒、クラウドと携帯の時代にグーグルやアップルに対し苦戦中p347-360
◇アップルのカリグラフィー(文字を美しく見せる手法)を学ぶリベラルアーツ(一般教養)が実は将来は役に立つこともp367、
◇アマゾンのネット購入で、まずは書籍、電話帳で頭にくる名前に、箱は均一に、ロングテールの手法を取り入れる、ワンクリックや利己面戸、アフィリエイトなど導入p370-380
{8/8-13読了、記入は28}