なぜ女性は仕事を辞めるのか: 5155人の軌跡から読み解く (青弓社ライブラリー)
- 作者: 岩田正美,大沢真知子,日本女子大学現代女性キャリア研究所
- 出版社/メーカー: 青弓社
- 発売日: 2015/06/24
- メディア: 単行本
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日本女子大学現代女性キャリア研究所が2011年に実施した東京・神奈川・埼玉・千葉の25歳から49歳までの短大・高専以上の教育を受けた5155人に行ったアンケートをもとに分析した内容が紹介されている。
主な離職理由は「仕事上のもの」で、結婚して子どもを産むライフコースは6割しかおらず、「仕事か家庭か」を選ばされているということになると指摘するp11
2013年のシンポジウム「女性の活躍推進に今何が求められるか」というテーマで、各シンポジストが異口同音に発言したのは「女性が仕事キャリアの追求をしていこうとする意欲を削がれてしまって、キャリアの進行をあきらめてしまう仕組みができてしまっている」と紹介されているがp225、育児支援の充実だけでは十分ではないことも重要な要素と思われる。
出版した青弓社のサイト(目次や著者プロフィール詳細あり)⇒ http://www.seikyusha.co.jp/wp/books/isbn978-4-7872-3390-5
ポイントをいくつか引用
◇日本では「仕事への不満」63%や「仕事への行き詰まり」49%を感じて辞める比率が高く、育児は32%に対し、アメリカでは74%が育児を理由に退職しており、日本でのキャリアに行き詰って退職しているとも分析しているp21
◇大手企業で、出産をした女性や育児休業を取得した男性には、所得の低下や昇進の遅れなどマイナスの影響が生じているp36
{8/14-15読了、記入は28}