読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

すぐ動くのはやめなさい

すぐ動くのはやめなさい

すぐ動くのはやめなさい

 巷では「すぐに動いた方が良い」というノウハウ本が多い中で、働き方改革で活躍されている著者が、自らの経験をもとに、33の項目ごとに、タイトルでは通説を示しながら本文で否定し、ラストに簡単な言葉で取り組み方を示している。

 冒頭、東レ時代に会長から「欠点は自分の頭で考えることだ」と疎まれ関連会社に出されながら、後日、手打ち会があって自信を取り戻したエピソードや、60歳をすぎて本を書き始め本著が20冊目でトータルで150万部を超えることなどを紹介しているところは、考え方だけでなく、現場で実践してきたところに説得力がある。この読書録でも、以下2冊を記録している。

◇『働く女性たちへ 勇気と行動力で人生は変わる』 http://d.hatena.ne.jp/MrBooPapa/mobile?date=20160715

◇『残業もミスもなくなる!仕事が速い人になるコツ』 http://d.hatena.ne.jp/MrBooPapa/mobile?date=20160305 の一部
⇒内容再掲:『部下を定時に帰す「仕事塾」』p48-57:思い込まず、やり方や精度など★確認しつつムダを省く⇒書類を新規に作成する場合は調べて★既存のフォーマットで模倣する⇒文書で簡潔かつ正確に★伝達する。+「時間予算」の発想で、中期計画のデッドラインは1週間前に設定する。+報告する習慣と現場主義+重要な仕事を見極める目を持ち、自分しかできない仕事で、優先順位を決めて整理する 

 本著でも、同様の項目があるが、手元にマニュアルのようにおいておき、周りにも読んでもらって、こういう仕事の進め方ができればと思うのだが、現実はなかなか厳しいところがある。


発刊した青春出版社のサイト⇒ http://www.seishun.co.jp/book/17868/


 覚えて置きたいノウハウなど、以下、備忘録として引用(上記に記した内容を除く)
◇p6:仕事に向いあったら、まずは一歩、立ち止まって考える。何が大切で、何が大切ではないかを見極める。(←p76ニーバーの祈り&丹羽宇一郎のクリーン、オネスト、ビューティフル)私は、この「考え亭から動く」ことを習慣として、実践してきました…「最速で最大限の成果」を出すことを追い求めてきました。+p10:すぐ動くのはやめましょう。手をつける前に考えて、考えてから仕事をするのです。+p20:無駄な戦いは避けましょう

◇戻って一番最初にした仕事が「書庫の書類整理」〜同じことの繰り返しだから〜p26、
p29「プアなイノベーションより、優れたイミテーション」過去の優れた作品を真似しなさい、よく言っている言葉

◇『新・観光立国論』(デービッド・アトキンソン氏)に、求められているのは、おもてなしや治安は前提であって、自然や文化・食事であり、年間の観光客数を目標にするのは間違いで、額をめざすべき。プロセスより結果を。p33
◇月一回の出張より、毎週月曜朝の電話の方が、営業成績が上がるp45
◇正月に書く「年頭所感」をゴールへの推進力とし、A4一枚に決意表明を書くp49
◇「上司の視点」で鳥瞰する力をつけるp67
ドラッカーは、「経営とは真摯さである」と説くp84

◇経験のない営業担当になり“神様"5人に教えを乞うと、「お客様との約束は必ず守る」「守れない約束はしない」「クレームが発生したら直ちに連絡を」と共通p88
◇フォルダ内をアクセスしやすいようにするp96、具体性や日付がないとダメ
長時間労働は、「常識・バランス感覚・プロ意識・想像力、責任意識の欠如だ」という言葉など即座にメモ
◇部下の昇格人事への対策は1年前から始めるp107、評判を本部の人事などに伝えておく
◇手帳は3冊を常にもち、うち一冊は去年のもので事態や日程を予測しておく、
◇上司が仕事を振ってきたら、目的、納期、どのレベルの品質、など問題点があれば聞き直すp127
◇他者への評価は3割インフレ、p143
◇部下との会話は、話す2割、聞く8割
◇議事録はその日のうちに書き上げることをルール化していたp158
◇メールは結論から。挨拶は不要p168
★「自分のため」ではなく、「周囲の幸せのため」「会社を良くするため」「社会に貢献するため」に仕事をしよう★p176
◇人が生きる理由は、「人として成長するため」と「何かに貢献するため」 p179
◇自己愛をベースにしながら、利己的になることもなく、「誰かのため」「世の中のため」という意識で働くほど、自分にとっても大いなる喜びと成果がえられたp180+主体的であるp186+いつでも主体的に動き、いつまでも醜態的に生きるp190

⇒いろいろ備忘録が多くなってしまったが、まずは実践したいこととして、
1)年間計画を作る、年度替わりにあわせて
2)書類の整理3年分&マニュアル化で体制作り


{2017/3/25-28読了、記入は4/2}