読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

『人生は理不尽』 佐々木 常夫 著

 扉とはじめに、に書いてあるのは、頑張ったのに報われず苦悩するなかで、「なるようにしかならない」「何とかなるさ」という考え方を見につけp5,「期待するのをやめる」p6=物事や人を冷静に見る、ということ。それはP31親も子もお互い同じで、人間同士尊重し合う、また、夫婦はp58情愛より「リスペクト」を優先した方がいいという。

 こうした考え方の背景には、p83で、「父親のいない貧しい家庭で育ち、最初に授かった長男は障害を持って生まれ、妻はうつ病を患い自殺未遂をくり返しました。おまけに死に物狂いで戦った出世競争に敗れ、子会社へのっせんを余儀なくさせられました」と、逆境が会ったことかもしれないと振り返っているが、よく乗り越えてこられたと思う。 

人生は理不尽

人生は理不尽

 

幻冬舎のサイトに、本書の内容のエッセンスを紹介する連載あり↓

www.gentosha.jp

+p105に、コヴィー氏の「7つの習慣」から、自分より他人を大切にする「自己愛」の大切さ=幸せな老後を送るコツとしているが、読んでいるのに覚えておらず、自分の身についてはいないと実感させられた。この部分など、ほぼ本書の内容を、ネットでも公開している形になっている↓

www.gentosha.jp

1)人生を主体的に生きなさい
2)目標を持ちなさい
3)何が重要かを考えなさい
4)自利他利円満でいきなさい
5)理解してもらう前に相手を理解しなさい
6)お互いのためになることを考えなさい
7)よい習慣を身につけなさい

 

なお、備忘録として、以下、いくつか引用↓

p75:アドラー引用「人はいつでも変われる。幸せになれる。そのために大事なのは過去ではなく未来をみつめることだ」

 

p117:健康である限り、人は死ぬまで働き続けるほうがいいと思っています。というのも、人間にとって働くことに勝る生きがいはないからなのです。

+映画『マイ・インターン』でデニーロ&ハサウェイに言及していたが、見たような見ていないような・・・機会があったら見たい。

p126:再雇用で給料が3分の1くらいになってしまう・・お金をとるか、働きやすさをとるか、高齢の身を考えれば、後者の方が賢い選択

 +再雇用で年下の部下が上司になったら、礼儀正しく「さん」づけでp131、地域活動も積極的にp142、同窓会に参加して昔の自分に会いに行くのもいいp148,1人1人がスピーチして記録にとり、翌年披露する、渋沢栄一にならって好奇心を忘れないp162、p190子どもや孫へは「決まった額」以外渡さない、などなど、生き方で参考になるいろいろなノウハウも紹介されている。

p240:モノを捨てられない人は教養のない人、p246モノは使ってこそ価値がある

+となると、なかなか自分は厳しいものがある・・・考えないと。

 

 過去のこの読書録で、著者名をキーワードにしして検索すると、以下4冊があった。いずれも、コロナ対応の現在の職場でも十分通用するというか、時短への取り組みや女性活躍の手法など、まだまだ求められている姿に追いついていないと痛感する。

 

mrboopapa.hatenablog.com

 ★「自分のため」ではなく、「周囲の幸せのため」「会社を良くするため」「社会に貢献するため」に仕事をしよう★

 

mrboopapa.hatenablog.com

  ★仕事をしながら家事をこなしていくための3つのポイントp160
⇒優先順位を決めること、効率化を図ること、完璧をめざさないこと★

 

mrboopapa.hatenablog.com

 ★やりがいは「何かに貢献していること」と「自分の成長を実感できているとき」=管理職になることは、人間として一番大事なことのどちらも叶えてくれる★

 

mrboopapa.hatenablog.com

★佐々木常夫氏の『部下を定時に帰す「仕事塾」』p48-57:思い込まず、やり方や精度など★確認しつつムダを省く⇒書類を新規に作成する場合は調べて★既存のフォーマットで模倣する⇒文書で簡潔かつ正確に★伝達する。+「時間予算」の発想で、中期計画のデッドラインは1週間前に設定する。+報告する習慣と現場主義+重要な仕事を見極める目を持ち、自分しかできない仕事で、優先順位を決めて整理する

 

 著者も75歳になられるようで、大幅に遅れている女性活用など、これからも発言を期待したい。

 {2020/7/20_21(火)読了、記入は07/25(土)}