読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

『ゼロからはじめるテレワーク実践ガイド』  田口 和裕 著

  システム・テレワークで、最新の知見を体系的に得られないかと、目を通してみた。

 発刊したインプレスのサイト↓

book.impress.co.jp

 

 テレワークの歴史と生まれた背景について解説があり(p13~):起源は1970年代アメリカ西海岸で、エネルギー危機の解消と大気汚染の緩和を目的に発案されたという。日本では、1984年NECが武蔵野市サテライトオフィスを開設したのが初めてで、NTTのINS(高度情報通信システム)実用化実験の一環など、元からわかると楽しい。     
 その後、いったん下火になったが、1996年に労働省が「テレワーク導入ガイドブック」を刊行するなど政府による推進が始まり、2007年のIT新改革戦略制作パッケージ」で、2010年までに2割にという目標も掲げられたという。そして今回のコロナで一気に普及し始めた、ということになる。
 
 いくつか備忘録としてメモ↓
p25~プロジェクト管理のツールは使ったことがなく、Asana,Backlog,Trelloなど
・p168付録で、Trello紹介:Power-Upに Butlerというカードの自動化ツールあり
・p182付録で、Asana紹介:ワークスペース、プロジェクト、タスクの3つのレイヤーがある
・p186付録で、Backlog紹介:有料版のみ非IT部門でも使いやすいUI、ガントチャート
 
p53~ビデオ会議中の注意点として、
・発言者は意思表示
・ホワイトボードや画面共有を活用する
・聞いている人は反応する(ボディランゲージやアイコンの活用)
+個人設定で、マイクのオンオフ、表示名、映り具合に注意
 
p106~自宅勤務歴10年のフリーライターの場合、相手とのコミュニケーションはslackがメインとのこと
・記事の入稿は、メール、ドロップボックス、グーグルドライブなどだが、slackの良さは、同一プラットフォームでできることがよい。
・電話は急ぎ、メールは複数でエビデンス残す、チャットはコミュニケーションと即時性、連絡手段は途中で変えない
 
p126~仮想デスクトップVDIはアプリもデータもサーバー側、オンプレミス型と、クラウド型はDaasとも呼ばれる。メリットは情報漏洩のリスク低下だが、VPNでコスト増加。
 
p138~オンライン学習サービスで、Udemyユーデミーが、月に一度タイムセールスで2万が1500円程度になる
 
p172~便利ツールで、ジョブカン勤怠管理 ワークフローや経費、採用、労務、給与計算など、共通したIDで一元管理が可能、
 

  おわりに(p188)で、本著が、進捗会議はZOOMで、原稿や校正はグーグルドライブ、アンケートはグーグルフォームズ、インタビューはチャットで行ったが、実は以前から行われていたとのこと。自粛期に増えたのはオンラインインタビューぐらいながら、本著がテレワークの普及の一端を担えればと結んでいる。

 緊急事態宣言が延長される中、再びテレワークが増えてきつつ、技術というより、制度の面で、普及しないところもあり、より便利で働きやすくなればと願うばかり。
 
{2021/2/9-10読了、記入は2/17(水)}