システム・テレワークで、最新の知見を体系的に得られないかと、目を通してみた。
発刊したインプレスのサイト↓
テレワークの歴史と生まれた背景について解説があり(p13~):起源は1970年代アメリカ西海岸で、エネルギー危機の解消と大気汚染の緩和を目的に発案されたという。日本では、1984年NECが武蔵野市にサテライトオフィスを開設したのが初めてで、NTTのINS(高度情報通信システム)実用化実験の一環など、元からわかると楽しい。
その後、いったん下火になったが、1996年に労働省が「テレワーク導入ガイドブック」を刊行するなど政府による推進が始まり、2007年のIT新改革戦略制作パッケージ」で、2010年までに2割にという目標も掲げられたという。そして今回のコロナで一気に普及し始めた、ということになる。
いくつか備忘録としてメモ↓
p25~プロジェクト管理のツールは使ったことがなく、Asana,Backlog,Trelloなど・p168付録で、Trello紹介:Power-Upに Butlerというカードの自動化ツールあり・p182付録で、Asana紹介:ワークスペース、プロジェクト、タスクの3つのレイヤーがある・p186付録で、Backlog紹介:有料版のみ非IT部門でも使いやすいUI、ガントチャートp53~ビデオ会議中の注意点として、・ファシリテーターを立てる・発言者は意思表示・ホワイトボードや画面共有を活用する・聞いている人は反応する(ボディランゲージやアイコンの活用)+個人設定で、マイクのオンオフ、表示名、映り具合に注意p106~自宅勤務歴10年のフリーライターの場合、相手とのコミュニケーションはslackがメインとのこと・記事の入稿は、メール、ドロップボックス、グーグルドライブなどだが、slackの良さは、同一プラットフォームでできることがよい。・電話は急ぎ、メールは複数でエビデンス残す、チャットはコミュニケーションと即時性、連絡手段は途中で変えないp126~仮想デスクトップVDIはアプリもデータもサーバー側、オンプレミス型と、クラウド型はDaasとも呼ばれる。メリットは情報漏洩のリスク低下だが、VPNでコスト増加。p138~オンライン学習サービスで、Udemyユーデミーが、月に一度タイムセールスで2万が1500円程度になるp172~便利ツールで、ジョブカン勤怠管理 ワークフローや経費、採用、労務、給与計算など、共通したIDで一元管理が可能、
おわりに(p188)で、本著が、進捗会議はZOOMで、原稿や校正はグーグルドライブ、アンケートはグーグルフォームズ、インタビューはチャットで行ったが、実は以前から行われていたとのこと。自粛期に増えたのはオンラインインタビューぐらいながら、本著がテレワークの普及の一端を担えればと結んでいる。
緊急事態宣言が延長される中、再びテレワークが増えてきつつ、技術というより、制度の面で、普及しないところもあり、より便利で働きやすくなればと願うばかり。
{2021/2/9-10読了、記入は2/17(水)}