読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

『ジェンダーで見るヒットドラマ 韓国、アメリカ、欧州、日本』 治部 れんげ 著

 ドラマを通してジェンダーの比較を試みた内容は、自分もいくつか見てきただけに、とても興味深い。特に、お仕事ドラマとして人気がある半沢直樹シリーズなど、女性の描き方がステレオタイプ的だと手厳しい。ここで取り上げられた韓国ドラマ『ミスティ』など、いずれは是非、見てみたい。

発刊した光文社( 2021.6)のサイト 

www.kobunsha.com

章立て・目次にそって、印象に残った部分を引用
序章    ジェンダーでドラマを見ると社会がクリアに見えてくる
・会社員の父と専業主婦の母(大学同期で小学校教諭3年でやめ)と2歳下の弟 p8
p10:
第一章    ジェンダー意識の高い韓国ドラマは
             厳しい格差社会の反動?
総論:社会的テーマを正面から描く韓国ドラマ
『愛の不時着』自己犠牲こそが愛の本質を丁寧な日常描写で説得力(p49)+周囲の人々の生き方を良い方向に変えていくところに、このドラマが多くの視聴者を包摂した理由があると私は考えています(p53)
p93: 『椿の花咲く頃』2019,愛の不時着より韓国では評価
p103:『ミスティ~愛の真実~』2018、大手テレビ局の報道部門が舞台でミステリーに社会問題まぶす
 
第二章    経済と性暴力の問題を統合するアメリカドラマ
総論:「人権」と「経済」が地続きのアメリカドラマ
p123:仕事で困難に直面したり、差別的なニュースに怒っていたりする時に、アメリカのドラマを見る・・素敵な女性たちの活躍・・・明日も頑張ろう!と思える
 
第三章    稼ぐ女性は見ていて辛い?
             日本ドラマのジェンダーステレオタイプ
総論:二者択一の価値観の残る日本ドラマ
p205:テレ朝報ステのネットPR「ジェンダー平等なんて時代遅れ」批判は、差別の上塗り・・不勉強と倫理観の欠如は大きな問題
p206:半沢直樹;木俣冬さん「セリフに潜む『暴力性』」問題視、土下座の強要はスルーしづらい
p209:「専業主婦と小料理店の女将」が女性メインキャラクターという設定は、古すぎてもはや冗談の世界に見えました。
 
第四章    欧州とカナダのドラマに見る自己決定と幸せの相関
総論:幸せになるために必要な「自分の人生を自分で決める自由」

 著者の視点は、今の時代、ますます重要だと感じる。この読書録から過去記事以下

 

mrboopapa.hatenablog.com

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 なお、この読書録、7/18月祝に7/2までに読んだ分をアップして以来、仕事の内容が変わるなどばたばたして、メモしていた内容を整理できないまま2か月が経過してしまった・・このままでは溜まっていく一方なので、概要をアップしつつ、今後は書名だけに留めることも考えないとダメかも。記入が負担似感じるようにはしたくない。

 

{2022/7/4月-11月:読了、記入は9/3土20:30}