読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

『流浪の月』  凪良 ゆう 著

 2020年本屋大賞受賞の本作、ようやく手にして、メモも残す。
発刊した東京創元社のサイト↓

www.tsogen.co.jp

サイトPR)あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。
 
 家内更紗(かないp24・さらさp17)と、佐伯文(さえき・ふみp38)の2人を中心に話が展開していく。印象に残った点を以下に引用。
 
p51:テレビはNHKしか観ない。
p65:映画『トゥルー・ロマンス』・血飛沫と甘いキスと白い羽根、両親が好きだった・・映画サイトで言及あり・・
p75デジタルタトゥーという消えない烙印 それは一体、どんな罪で?
 
p125動画配信サイトで打ち込み、「懐かしさに息が詰まる」ー今では全ての事が遠い夢に思える。ーでもすべて胃実。ー人生を変えた恋だった。
 
p99:あれから15年が経った。けれどクリックするだけで、世界中の人がいともたやすく19歳の文と9歳のわたしに会える。写真だけでなはなく動画まである。
 
p212:ひとりになることがずっと怖かったし、今でも怖いままだ。なのに今、同じくらい自由な気分だ。
 
p268:わたしたちの間には、言葉にできるようなわかりやすいつながりはなく、なににも守られておらず、それぞれひとりで、けれどそれが互いをとても近く感じさせている。わたしは、これを、なんと呼べばいいのかわからない。

 吉田大助氏の解説、最初と最後が同じで「凪良ゆうの小説を読むことは、自分の中にある優しさを疑う契機となる。その経験は、本当の優しさを知る一助となる。」には納得する。

 
本書に引用された言葉で、知らなかったので検索した言葉をメモ
p260:トネリコ スカリーワグ
p280:誘拐事件の被害女児が加害少年の洗脳から抜け出せないストックホルム症候群
 
 余裕がないなかで、小説が続き、きょう7月18月祝の午前中にこれまでのメモを含めてこちにアップする。なかなか追いつかないのが悲しいが、いよいよ世の中は夏休み、コロナとの付き合い方も考えつつ、街はきのうの日曜、かなり賑わっていた。
 
{2022/6/24金-7/2土:読了、記入は7/18月祝11:30}