読書録

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『炎上しない企業情報発信』 ジェンダーはビジネスの新教養である 治部 れんげ 著 

 資生堂サントリーなど、広告がとてもうまく歴史もある企業で、炎上事案が起きたのはなぜなのか・・3年前の発刊だが、今もなおホットな課題で、とても参考になる。
 ポイントは、副題にある「ジェンダーはビジネスの新教養」ととらえるとともに、多様性が創造できる組織風土にしていくことかと考える。
 覚えておきたいことが多く、以下に引用してメモ
 
はじめに
p7:今日から「”ジェンダー”はビジネスパーソン必須の教養である」という認識に立ってみよう。
 
第1章 あなたの会社にESGアクティビストから質問状が来る日
p14:「男だから」「女だから」という押しつけが炎上につながる
 
第2章 なぜ優良企業のCMが相次いで「炎上」するのか
p32~働く女性やママを「応援するつもり」が・・・
1)働く女性への侮辱的な表現が問題になったルミネ、資生堂<INTEGRATE>
2)顧客女性を見下す表現が批判されたキリン<午後の紅茶
3)エロ表現と見なされたサントリー<頂>
4)ワンオペ育児礼賛?感動?賛否両論あったユニ・チャーム<ムーニー>
p58:炎上事例に共通する組織の問題:1)狙って炎上を起こす組織はない。2)企画・制作の過程で配慮が欠けていること。3)想像力の欠如
 
第3章 ジェンダー炎上を読み解く--過去から最新グローバル事例まで
p83:WANのミニコミ図書館にデータ
 
第4章 ディズニー・プリンセス映画はなぜ炎上しないのか--お姫様から中性的ヒロインへ
 
第5章 ディズニー・プリンセス映画の長寿を支える3つの戦略
 
第6章 日本企業が学ぶべきディズニー7つのコンテンツツール
p186:一つ目は時代の変化に対応しつつも、あまり先に進みすぎないこと、つまりバランス感覚の重要性である。
p212:現代版「ディズニープリンセスの10カ条」って? の関連で以下リンクメモ
第7章 ジェンダーはビジネスの新教養である
p223:様々な属性の人が自由に意見を言える組織を作ることが、遠回りだが,企業の発信の質を上げる
p246:妻や母親が働いたり学んだりすることが、日本でも「当たり前」でありますように。
 
 著者の活躍の様子は、この、はてなブログ でも知ることができる↓

rengejibu.hatenablog.com

 さまざまな組織が意識を変えていく上では、著者の講演などに接することが求められているとも言えるかもしれない。以下に紹介する書籍類は、いずれもこの1年および、雑誌は今月の分。

 

 著者の横顔については、下山進さんの『サンデー毎日』連載、2050年のメディア

第73回 世界が違って見えてくる 治部れんげ ジェンダーの視点 2021/8/24がわかりやすく、著者本人もブログで紹介しているが、ここでも引用

mainichi.jp

 この分野は、急速に理解が進んできている印象はあるが、まだまだ学びたいことは多く、ますますのご活躍を、期待したい。
 
{2021/8/30月-9/2木_読了、記入は9/5(日)}