読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

『ネットで勝つ情報リテラシー』 小木曽 健 著 

 「あの人はなぜ騙されないのか」を副題に、フェイクを見破り、炎上を防ぐ大人のための情報リテラシー入門書と銘打ち、豊富な事例と具体的な対策が盛り込まれ、わかりやすい。 
覚えておきたいポイントを引用、ちょっと分量が多くなりそう・・後で取捨選択を検討したいが、有用なノウハウが多数盛り込まれている印象あり。↓
p29:情報には、発信者の「個性・思い込み・偏り」が含まれうる。したがってすべての情報は「本当」も「真実」もたい、タダの情報である。
・情報には必ず、発信者にとっての「動機・目的・メリット」がある。、あた,その情報が自分に「不利益」をもたらす場合は、隠蔽される。
 
p74~ストローマン「相手の意見に歪んだ解釈を加えて反論する人」;藁人形論法
 
p80~しそ焼酎鍛高譚たんたかたん)2000年代ブームに、北海道白糠町から東京で置いていないのと尋ねる
 
p101~ホリエモンのホテル住まい発信など、炎上でファン獲得&有料のオンラインサロン
p119~エコバック戦争&割りばし、原発是非、賛否で袋小路に迷い込む
 
p129第一章のまとめ、から:その情報で誰が得をし、誰が損をするのかを検証する
と、その情報の「発信源」「「目的」「発信者の立ち位置」が見えてくる。
 
p140:「相手の投稿を画像保存してから反論する」という手法
p148:(炎上に対し)1)炎上させたことに対する「謝罪」、2)謝罪する「理由」、3)指摘に対する「感謝」 可能な限り迅速に 2)を炎上で自分が失ったモノや科せられたペナルティの開示
p151:消してはいけない最大の理由は、「炎上時に取るべき3つの対応、謝罪・理由・感謝」を投稿する場所がなくなってしまうから。オリジナルが消えれば人々の注目はコピーに
p153:素早く、言い訳せず、前向きな情報発信には、世間も味方してくれます
 
p162~採用フェイクを見破れ:「この度〇〇さんが転職しようと思い立ち、転職サイトに登録した日があったと思います。その日がいつで、その日に何があったのか教えていただけますか?」で本音
 
p166~任天堂の倒し方 2012年末掲載
 
p169:この本を書くきっかけの一つ、
p175:悪魔の証明:証明することが非常にこんな事柄について証明すること。
 
p179:(情報発信の成功例)河野太郎氏のフェイクニュース否定、小池一夫氏の潔い謝罪、本田圭佑選手の爽やかなツイート 大きな反響があったが理不尽な批判も・・批判したいから
 
p187:「理不尽なクレームには,自社の考えを公表することで対処する」企業の情報発信も,ネット・SNSのお陰で安価に実施できるように・
 
p188:腹の座ったボスの存在・「最期はケツを持つから好きなようにやってみろ」・現場は初めて前に進める・・ブレない文化、事なかれ主義の排除を作り出し、社会的な評価にもつながる
 
p197:(やまもといちろう 貴殿繰り返し・・「貴殿みたいな馬鹿には誤魔化しに見えるんでしょうね」) 「観客を意識」(観)しながら、「短い言葉」(短)で、「横に受け流す」(流)
2019年4月ツイッターアカウント凍結に
 
p204:プライベートな情報発信でも「DM、個人チャットだから大丈夫」と考えるのは危険
 
p219~上手な「本性」の隠し方 バレることを知っているだけでも有利、バレない作業手順
1)フェイスブックに「自分のみ(非公開)」で投稿
2)それを見て必要なら、誤解されない、分かりやすい表現に修正
3)文章が完成したら「公開」に切り替え
4)そのコメントをコピーしてツイッターに投稿
←3は必ず全公開、友達のみに公開も可能だが、ネットに載せる以上、全公開でもOKという内容しか投稿しない・・ハメを外して炎上とても多い
 
p230:第二章まとめから 情報とは、基本的に「伝わらないもの」である
 
p231:政治、外交、国防、憲法、エネルギー政策、ジェンダー、それに近い界隈については、ごく一部の親しい友人としか話しません・・・ネットでは猛獣化、エビデンスに基づくフラットな議論なんて、到底期待できませんね。
p233議論すらまともに成立しない未成熟な社会をそのまま手渡してはダメじゃないだろうか
 ネットでの炎上事案はことかかない。気をつけるためには、本著219pで紹介されている方法で、全公開でもOKという内容しか投稿しない、ということを心掛けた方が良いかもしれない。
 
{2021/10/25月-27水:読了、記入は11/7日}