読書録

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『歴史探偵忘れ残りの記』 半藤 一利 著

 これまでのエッセーを集めた内容だが、豊富な知識に圧倒されるとともに、文春に採用された面接のいきさつや、坂口安吾さんの原稿とりの逸話など、エピソードがなかなか楽しい一冊。

発刊した文藝春秋社のサイト↓

books.bunshun.jp

  印象に残った部分を一部以下に引用メモ

第一章 昭和史おぼえ書き から

p30:俳句で8月や6日9日15日
p51:コント戦後史 政治とはと問うと、天皇アソー、政府ーウソー、国民-クソー
 
第六章 わが銀座おぼろげ史 から
p205:(坂口)安吾さんが自称する「歴史探偵」塾の門下生みたいなすこぶる良い気分でいたが・・・(原稿取り)
 
あとがきに、井上ひさしさんの教え の引用あり
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことを(おもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことを)ゆかいに、そしてゆかいなこと ■をまじめに(はあくまでゆかいに)」

( )は,この言葉を国立国会図書館に尋ねたリファレンスの回答にはあった部分。よく聞く言葉だが、エビデンスをといわれると、なかなか出てこないものだ。 

crd.ndl.go.jp

 著者名で,過去ブログを検索して出てくるのは以下だが、NHKやJCCはすでにリンクが切れていて資料価値が乏しいことを知る・・・

mrboopapa.hatenablog.com

 上記から関連を引用すると、「(2021/6/)19土曜の朝のニュース番組で、『「歴史探偵」半藤一利さんの最後の著作』の企画があったが、戦争という悲劇を繰り返さないため、考えさせられた。どのようにメモ出来るかテストを兼ねて以下に紹介。JCCのサイトは、簡潔に内容をまとめていて驚く・・・」※リンク切れがないのは、PHPのリリースぐらいだった。改めて著者の本、ほとんど読んでいなかったことに改めて気付き、これからの楽しみにしたいもの。

 にしても、このメモを負担と感じるようになったら行けないと思いつつ、半藤氏の記憶というか資料というか、圧倒される。

 

{2021/10/15金-19火:読了、記入は11/7日}