読書録

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『反日種族主義 日韓危機の根源』 李 栄薫 編著

 韓国の文在寅政権のもと、2018年の大法院が慰謝料の支払いを命じた判決もうけ、日韓関係の冷え込んだ状況が続いていたが、地裁では反対の判決も出て、徴用工&慰安婦をめぐる状況に変化も伺える。本著は、韓国でもベストセラーになったということで、その後、反論本、さらにそれに対する反論の本も出ているようで、「事実」がどうなっているのか、こうした形で検証されていくことが望ましいのだと考える。 

 発刊した文藝春秋社のサイトには、目次のほか、関連記事へのリンクもある↓
books.bunshun.jp

 この分野の事実関係をめぐっては、現在もさまざま論争が続いているところではあり、本著のスタンスを伺える部分から、以下を引用して記録。

日本語版序文
p4:隣国と分業し、通商し、協力し、競争することこそが自由人の真の生活姿勢であり、一国を先進社会に導く基本動力です。韓日自由市民の連帯は、北朝鮮に、さらに中国に、自由民主主義を普及させていく堡塁としても、その役割を果たすことでしょう。
 
プロローグ 嘘の国
p20:2018年10月末、大法院が新日鉄住金に慰謝料を払えと下した判決
p24:韓国の民族主義は、西洋で勃興した民族主義とは別のものです。韓国の民族主義には、自由で独立的な個人という概念がありません。・・・むしろ種族と言ったほうが適切です。隣の日本を永遠の仇と捉える敵対感情です。
 

エピローグ 反日種族主義の報い
P339:反日種族主義は、この国を再び亡国の道に引きずり込んで行くかもしれません。109年前、国を一度失った民族です。・・p340・・報いがあまりに深甚であるので、大きく鳴いてみました。まずは始めることです。・・我々の拠って立つところは自由です。

 
解説 「反日種族主義」が問いかける憂国 久保田るり子産経新聞編集委員 
p347:「徴用工と慰安婦の種族主義は危険です。私は研究者として、このことを国民に告発したいのです」と李栄薫氏はしめくくった。文在寅政権に真っ向から挑む歴史観批判となった

 

 さらに、久保田るり子編集委員は、産経新聞に連載コーナーがあり、WEBで有料で読むことができ、タイトルは確認できる。

www.sankei.com

 このサイトからも、本著と関連ある記事を一部参考に↓
慰安婦訴訟、逆転判決の裏にライダイハンと政権への忖度 2021/4/24 01:00

・韓国「反日種族主義」執筆陣が慰安婦論文論争に参戦 2021/3/20 01:00

 また、ニューズウィーク日本版のWEB記事から、ヤフーニュースで先週6/17(木) 18:57に「徴用工訴訟、ソウル地裁の却下判決 韓国法曹会は正反対の判決に動揺広がる」を配信している。

news.yahoo.co.jp

  なお、第二弾について、文藝春秋社のサイトでは、以下の記事を紹介していたので、これもメモ。反論文をふくめ、さらに注目しながら読んでみたい。

bunshun.jp


 事実関係など、こうしてブログでメモに残してきたが、きのう19土曜に、書店を回っていて立読みしていた際、プレジデントで橋下徹氏が学習法として、知識よりそれらを組み合わせてどう論理を展開し主張するかが重要と言うことを書いていて、確かにそうだと感じる。ただ、これまでの習性から、本著を含め、自分の考えは表明しずらい・・基準をもって、ということであれば、「事実」をベースに考える必要があるということ。

 
 あわせて、「事実」という点では、これもきのう19土曜の朝のニュース番組で、『「歴史探偵」半藤一利さんの最後の著作』の企画があったが、戦争という悲劇を繰り返さないため、考えさせられた。どのようにメモ出来るかテストを兼ねて以下に紹介。JCCのサイトは、簡潔に内容をまとめていて驚く。PHPのリリースも参考まで。
 歴史をどうとらえ、認識していくのか。これからもさまざま情報に接しながら判断していきたい。
 
{2021/6/12土-18金読了、記入は6/20(日)}