読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

『老後の資金がありません 中公文庫』 垣谷 美雨 著

 収録されている室井佑月の解説「こういう本が読みたかった」(p313)「面白く、ためになる、素敵な小説だった。あたしはずっとこういう本が読みたかった」という言葉に納得。年代的には自分にも当てはまるかも知れず、面白く、ハッピーエンドなのがとてもいい。

  本屋に並ぶ本著のカバーは、まもなく公開される映画の宣伝も兼ねてなのか、デザインがヒロインの女優になっているが、まずは2018年3月に発刊した中央公論新社のサイト↓ 

www.chuko.co.jp

 映画のサイトは↓で、カバーはいまはこの写真がベースになっている。
 読んだあと、なかなかこのブログに掲載できなかったが、2021/07/04日曜に作業しているのだが、あとでこのブログを読み返し、思い出せるように以下少しメモ。ネタばれ含みですのでご注意下さい。
<登場人物>
◇後藤篤子と夫の章(あきら)、二人ともリストラされ・・・夫の妹・櫻堂志々子(しじこ)から、舅の葬儀頼まれ200万円以上、友人のサツキは25万、墓200万
◇娘・さやか 結婚式で500万、相手の松平琢磨(たくま)、同居した姑・芳子に「ダンナ様には優しくしてあげなきゃダメ」大黒柱を大切にp281、
◇姑は、役所の在宅確認身代わりで10万p226、危ない話は断る&身代わりしたサツキの母親の葬儀でお手伝いp207
◇夫も最後は、渋っていたかつての知り合いに会い、現場管理の仕事に復帰・・p293 

  この小説ではまた、生活の一端が あるある と感じた部分多々あり、参考引用↓

ユニクロはやめてたかいから、最近はしまむらかライフ と 友人のサツキ 
 
・結婚式や葬儀のたびのもらうカタログで欲しいものがあったためしがない+定価でデパート儲け
 
p128テレビドラマで暴力亭主の役をやった寺岡トオル?検索ひっかからず、『クローズアップ現代』で特養の入居待ちの話p196
 
・新聞とるのをやめるp142
 
・老後の資金についての区民会館でのセミナー:心底がっかり+どこかで耳にした内容・・p171
 
・朝一番にスーパーに行って割引きp186・・常連客が半額セールの時間帯しか来なくなるp254
 
・墓があると、つらいことや嬉しいことがあったときに墓前に報告したいっていう親族が多い・・と聞いて、墓を作ったのは間違いではなかったかもと気が楽になるp301
 
アフタヌーンティーで高額出費になった、美乃留も、夫が会社の女性と不倫し子どもが産まれて離婚することになり・・・p305葬儀に呼んで正解

 

 室井佑月さんの解説から、今後の生き方への指針としてメモ↓
 
p317:この物語を読んで改めてわかったが、豊かな老後に不必要なものは、くだらない見栄、そして、必要なものは友達(とわたしにはいないけど仲の良い夫?)
 
 春の連続ドラマで、ビデオリサーチのタイムシフト視聴率によると、先週木曜の発表で最終回を迎えた、金曜ドラマ・リコカツ(TBS) 2021/06/18(金) 22:00-の分が、9.1%でこの週のトップ、総合視聴率も19.5%で5位となかなかだった。
 昨夜7月3日(土)、パートナーと一緒にドラマの録画分で最終回を見たが、老後を迎えたさまざまな夫婦の形も描かれ、興味深い内容だった。この小説の映画も楽しみだ。 

なお、著者の本は2冊目、これからも注目していきたい。 

mrboopapa.hatenablog.com

 

{2021/6/19土-24木読了、記入は7/4(日)}