- 作者: 吉川美津子,芹澤健介,中村麻美
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2017/02/02
- メディア: 新書
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帯かと思ったら、そのまま表紙に『「夫と同じ墓に入りたくない」 「義実家と縁を切りたい!」 妻たちの密かな願いを1枚の書類で可能にする「死後離婚」とはなにか?』と刷り込まれ、興味を引く装丁になっていた本著。熟年離婚という言葉が流行したのは2005年で、テレビ朝日系のドラマがきっかけ(p123)ながら、その25年前から問題にはなっていたというが、ここまで来たのか、という印象がある。
発刊した洋泉社のサイト→ http://www.yosensha.co.jp/book/b278627.html
死後離婚を望んているのは100%が女性で(p34)、一緒の墓に入りたくないとアンケート調査に答えたのは3割以上(p60)というデータもあるようだが、どこでボタンを掛け違えるのか・・・離婚の動機は「価値観の違い」が、積もり積もって固まってしまうことが問題(p120)だということで、心得ておきたい。
大型連休を挟んで、本をいくつか読むことができたが、本日(5/13)まとめて書き始めたところで、簡略にとどめたい。
ただ、シニアの問題ということでは、今年度から、それこそテレビ朝日系で昼の時間に始まった帯ドラマ「やすらぎの郷」( http://www.tv-asahi.co.jp/yasuraginosato/ )が、さまざまな課題を浮き彫りにしてくれて、興味深い。きのう5/12の放送では、主人公の石坂浩二役が、過去に風吹ジュン役の妻が、藤竜也が演じる別の俳優と何かあったのではないかと疑惑を感じて、当時同棲していたという女優役の野際陽子に話を聞くのだが、当時の事実を初めて明かされる場面など、思わず涙がこぼれた。先週発売の週刊ポストと週刊現代の二つの週刊誌とも巻頭グラビアでこのドラマを特集していて、老後、死後の課題というのが、高齢化社会の中で受け入れられるということか。こうしたドラマ、そして本著などについて興味を覚える自分についても、もうそういう年代に入ってきたのかなどとも感じつつ、まだまだそういう歳ではないのだがとも自戒する。
{2017/4/30読了、記入は5/13土}