読書録

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『老いる意味 うつ、勇気、夢』 森村 誠一 著

 うつと認知症に悩まされながらも、その経験を乗り越えた著者は、タイトルにあるように、勇気と夢を与えてくれる。

発刊した中央公論新社のサイト↓

www.chuko.co.jp

印象にのこった部分を以下引用
p25:うつ状態を脱するための四か条 ⇒ やっていたこと
1.楽しいものを探す ⇒人と会う 人を招く
2.のんびりする   ⇒喫茶店やレストランに行く
3.美味しいものを食べて、ゆっくりと寝る 
4.趣味を見つける ⇒電車や車に乗って、美しい場所、珍しい場所へ行く
 
p57:人生は「三つの期」に分けられる「仕込みの時代」「現役時代」「老後」
 
p86:人目は気にせず、何かしらのことにチャレンジしていく。
「Boys, be ambitious」ならぬ「Old men, be ambitious」でありたい。
歳をとったら何もできなくなるのではなく、なんでもできるのである。
病や老いにうちのめされていることはない。
病や老いに寄り添いながらも目線を高くして生きていきたい
 
p116:家庭でも社会でもお荷物にならないことが肝要である。
 
p122:定年後の自由を得たあとに限らず、人は誰でも「生きがい」か「居心地の良さ」のどちらかを求めているといえる。・・(中略)・・両立ができればいいのに、それが難しい。精神の自由と安楽な生活は抵触しやすいからだ。
 
p196:第二の人生のスタートは、それまでの人生をリセットするチャンスである。
 
p198:「出会い」というものは、人生の第三期に入っても大切にしたい。(3つ:1)人との・・、2)文化との・・本や映画、3)場所との・・:旅や引っ越しなど)
 
p207:(夫婦は)「つかず離れず」がうまくいく条件である (青春のやり直し)
 
p224:人間というのは、働きたい、何か人の役に立ちたいという気持ちを絶えず持っている。・・中略・・そういう気持ちはなくしてはならないし、奪ってはいけない
 ラストにネバーギブアップと刻んだ著者は八十八歳の米寿。ほぼ同じ世代の親も、趣味や社会とのかかわりを保ち、とても元気なのがうれしい。ただ、うつや認知症など、自分も含め、いつなるかわからない。物覚えが悪く、作業が遅くなってきたのも悲しい。それでも本著のように、あきらめずに夢をもって備えていきたい。
 
{2021/12/10金-12日:読了、記入は12/29水}