読書録

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『たちどまって考える』 中公新書ラクレ699 ヤマザキ マリ 著

  ”「今たちどまることが、私たちには必要だったのかもしれない」世界派の漫画家は“強制停止”の日々で何を見出した?この先世界は、日本はどう変わる?混とんとする毎日のなか、それでも力強く生きていくために必要なものとは?”とサイトで紹介された本著には、日本と異なる視点から学ぶことが多かった。テレビでのご活躍も頷ける奥の深さを感じた。

発刊した中央公論新社(2020.9)のサイト↓

 印象に残った内容を、一部引用しながらメモ↓
テルマエ・ロマエ著作権発言で炎上、世間からバッシング、家族からは反論を、で板挟み(p26)
 
パンデミックが比較して見せたリーダーの姿・・紙に目を置き自分の言葉でなく表面的な表現では届かず(p40)
 
・「開かれた民主主義に必要なのは、政治的決断を透明にして説明することと、その行動の根拠を伝え、理解を得ようとすることです」(メルケル首相)p43
 
・『方舟さくら丸』Eテレ2020年元日100分deナショナリズム』で出演し紹介p132
 
・「生きていれば何でもアリ」の心構え必要になってくるかもしれませんp138
 
・内側の知力を自ら鍛えてゆくことは、生きていくうえでとても大切なことなのですp149
 
←p160 羽海野チカさんが、炎上で落ち込む著者にこれ見てと励ましで
 
p170:そもそも人間の人生とは思い通りにならないものであり、どんな顛末も現象も
起こりえるということを理解していれば、もっと楽に生きていけるはずなのです。
 
p201:日本人の”失敗したくない病”
 
p212:日本人は基本的に議論に積極的ではないし、言葉を使ったコミュニケーションが得意ではない・・「いないように生きていきたい」
 
p245:社会という群れのあんかでなければ生きられず、知恵の発達した生き物としての傲りで膨れ上がってきた人類。パンデミックはそんな我々にいったんたちどまって学習する機会をあたえてくれたのだと、私は捉えています。

 

 イタリアでの生活や家族との対話を通じて、日本の国民性を一歩引いたところから冷静に眺め、分析している印象があった。これからもコメントなど注目したい。

 3月もいくつか読んだのだが、4月のこの時間にしかメモできず反省・・

 ロシアのウクライナ侵攻という事態がいまだに膠着するなか、世界をどうとらえたらよいのか?何ができるのか?引き続き考えたい。 

 
{2022/1/3/14月-18金:読了、記入は4/3}