- 作者: エピクテトス,鹿野治助
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2017/03/08
- メディア: 単行本
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ストア派とストイックという言葉は歴史で学んだ記憶があるが、古典というものに触れるのに、この新書のようなクラッシックスというのが刊行されていたことを知り、手に取ってみる。奴隷出身で古代ローマの哲人エピクテトスについて、本著で初めて知った。
発刊した中央公論新社のサイト→ http://www.chuko.co.jp/zenshu/2017/03/160172.html
冒頭の國方栄二氏の解説からいくつか備忘録として引用
◇自分の力ではどうすることもできないような境遇や運命に置かれたとき、エピクテトスが主張するのは、耐えるしかないという忍従の哲学ではなく、むしろいかなる逆境にも動じない、不退転の強さなのであるp14「私たちの権内にあるものとわたしたちの権内にないものとについて」、意志は権内にあることを対象にするから、そこにこそ人間の自由があると考えた。→p16「いわゆる不幸な境遇にあっても私たちは幸福であることは可能だということなのである」+神にしたがって生きることであったp28
要録から
◇自由にいたる唯一の道は、私たちの権内にないものを軽蔑することである。p199
◇肉体にかんするもの…は、最低必要限度とするがいい。みせびらかしのもの、あるいは贅沢なものは、すべて退けたまえp214
確かにストイック、ではあるが、逆にこの時代のエピクロスの快楽主義についても、読んでみたい。
{2017/6/19-25読了、記入は7/10}