読書録

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『チームのことだけ、考えた。』 青野 慶久 著 

 表紙の副題「サイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる会社になったか」がよくわかる。

 コロナの時代に、リモートワークが一気に広がったが、2015年に発刊された内容のこの働き方は、先取りしているともいえる。

 今の時代、どうやったら、イノベーションを生み出し、働きやすい会社になるか、のヒントが詰まっている。 

チームのことだけ、考えた。

チームのことだけ、考えた。

 

 発刊したダイヤモンド社のサイトに、詳細目次あり↓

www.diamond.co.jp

 引用して覚えておきたい点が多々あるが、大切なのは、著者のようなリーダーシップと、さまざまな発想で改革をしていく多様な人材=多様性を許容するということか。
 社名は、サイバーな子供たちという意味の造語とのことで、また本人の座右の銘は「真剣」だという基本をおさえ、以下に、いくつか引用していきたい

p095:(個人に要求するイズム)は、多様性を維持し向上させていくためには「公明正大」と「自立」必要。嘘をつかないこと、人のせいにしないこと、
 
ITが仮想オフィスを進化させる。グループウェア自体が職場になった
p154:グループウェアは、意思決定のプラットフォームにもなる。・・重要な意思決定はすべてグループウエア上で行われている。(リアルで決めたことも残し、フィードバック先もわかる)
p155:(グループウエアの中を歩くと、様々な情報を得られ、気になることがあれば、ウエア上で話しかける
p157:これから企業がイノベーションを起こすには、社外の人たちを巻き込むことが重要だと考えられている。いわゆるオープンイノベーションだ。
p158:働き方の多様化に応える職場環境は・・時間や場所にとらわれずに働けること、一番パフォーマンスを出せる場所で働けること、集まりたいときに集まって働けること。これらを同時に解決していく職場環境が求められている。
 
p173:スムーズに制度を発展させることができたのは、業務の進捗や成果物をグループウエア上で共有しあうことに慣れて
 
「制度」は「風土」とセットで考える。風土とは、メンバーの価値観のこと
p186:文化を変えなければならないのだ。
 
p196:制度を作るプロセスをオープンにした。グループウエア上の全社掲示板に、作っていく過程を公開した。(問題提起だけでも・・イイネでワークショップ)
 
「理念を石碑に刻むな」。制度作りと風土作りに終わりはない
p202:終盤戦は「変え続ける」文化を創ることである。
p207:多様性とは変化への柔軟性である。
感動も報酬になる。「人事部感動課」の活躍p207:2011年2月福西課長
p210:5つの要諦
1)努力、2)メッセージ、3)共感、4)手間、5)サプライズ、+1)for you 誰かのためだった場合、感動は最大化する
2010年初頭にクラウド事業への徹底投資を意思決定し、2011年末に販売を開始、4年で全体売上げの4割、大きな構造変化を察知し実行に移すのは一部の人間、少数意見の尊重がイノベーションにつながる、p228+ 大槻幸夫がサイボウズ式、丹野瑞紀がサイボウズLive、 
おわりに ── これからのサイボウズ
p253:中心にあるのは、心を動かすビジョンだ。あの人を助けたい。より優れた製品を作りたい。顧客に感動的な体験を提供したい。誰でも帰るサービスを生み出したい。
心を動かす強思いに人は集まり、個性を活かした役割分担によって実現に向かう。チームワーク社会は、思いと共感に基づく社会である。

 


 
著者が経営するサイボウズのサイトとソフトウエア紹介サイト↓

 

 なお、過去の記事から、著者名で検索すると以下あり、

 

mrboopapa.hatenablog.com

 

 コロナの時代だからこそ、よりいっそうグループウエアを使うチームの力が、期待されるのかも知れない。

 

{2020/12/2-6読了、記入は12/13(日)}