あけましておめでとうございます。と書き始めた、きょう1/5の東京新聞、齋藤美奈子さんのコラム・タイトルが「めでたくない」だったので、なんともどういう年になるのかと思いつつ、2021年から22年にかけて最初に読んだのが、図書館で予約してからかなりたって年末に順番が回ってきた、この本。考え方を整理するにはとても役立つ本だった。
本書で、ラストに記された<自分の頭で考える10のヒント>から、さらに加えると
1)タテ=時間軸(歴史軸)・ヨコ=空間軸(世界軸)で立体的に考える
4)問題を分類する「自分の箱」をいくつか持つ
8)人の真贋は言行一致か否かで見極める
を意識したい。
本書で示された22の論点への考え方は、これまでの働き方の改革、LGBTQ(今はSOGIの方が良いとも)、移民の受け入れ、などなど、ほぼ共感できた。
なお、論点15「経済成長は必要なのか」については、このブログを書いている、きょう1/5の読売新聞の特集「岐路の資本主義」の深掘り部分で論点とし、斎藤幸平氏の人新世の資本論で提起されている「脱成長コミュニズム」を紹介していた。
www.yomiuri.co.jp mrboopapa.hatenablog.com
本書から、この論点について、著者の考えを引用して以下にメモする
この「脱成長」関連では、丹羽 宇一郎氏が、『会社がなくなる!』(講談社現代新書)の中で、脱成長はあり得ないという主張もしていたことを目にしたことも記録しておく。
さまざまな論点について、何が事実なのかを見極めつつ、しっかりと考えていきたいと、年の初めにまずは思った。