読書録

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『日本史を動かした女性たち』 北川 智子 著

  2012年に『ハーバード白熱日本史教室』(新潮新書)を刊行した著者が、レディサムライという日本史のクラスが人気を集め、世界で講演するようになって、その内容を日本でもシェアできればと執筆した経緯を「はじめに」で紹介している。

 本書の122第一部では、ねねと豊臣家の女性たちと題して、その生き方に光をあて、p122で、”名だたる武将たちの「母」として、財力ある「個人」として、「家」に属さない独立した唯一無二の存在として生きていました”と評価している。

 第二部では、世界での講演について記す中で、p154”ドバイでは、日本の歴史で女性が活躍したのは、彼女たちが武器を持って戦ったからではなく、忍耐強く交渉したり、日々、手紙で欠かさず連絡をとっていたからだということを伝えようと”したという。ただ、イメージが浮かばないといわれ、大阪城の屏風絵を見せようと思ったとのこと。

 芸者やスパイと思われても仕方ないかもしれない情勢のもと、著者は、平和的な問題解決を望んで行動する女性たちが日本にいたと世界各地で繰り返すという(p163)

 発刊したポプラ 社( 2021.2 )のサイト↓

www.poplar.co.jp

 ねね はドラマで数々描かれてきたが、これほどマメに手紙を書いていたというのは知らなかった。まだまだ学ぶことは多い・・・そして、年末のこの押し迫った時期、年賀状でさえ、どんどん書かなくなってきたところが悲しい・・
 
 
{2021/12/25土-28火:読了、記入は12/29水}