副題にある、SNSで蔓延する「#怒りの快楽」依存症について、序章<「怒りの万引き」がやめられない>で、この問題の根深さがよくわかる。小見出しなどとともに、いくつか引用↓
SNS上で蔓延する「麻薬」の正体
p8:「一盗二卑三妾四妓五妻」と言う言葉がある。これは、男性が欲情する女性の対象を順に表した格言だ。「盗」は他人の妻・・・昔から最も強烈な快楽をもたらしてくれる・・・同様に、他者から盗んできた怒りなのだ。「テラスハウス」をめぐる女子プロレスラーの死
岡村隆史「コロナと風俗」発言で大炎上+4つの「許せない」を分析する
p14-(歪んだ正義の)「女が許せない」「男が許せない」「性的マイノリティへの差別が許せない」「表現の自由の侵害が許せない」
→文中のツイッターアカウントやハッシュタグ、キーワードを随時検索して読み進めれば、臨場感と切迫感
こうした問題は、覚えておきたいものだが、忘れてしまったり、引っかかってこなかったりすることもあり、以下引用する2事例は、把握していなかった。事例が豊富に紹介されている。
「#これフェミ」の炎上 p215:2019年11月16日 石川優実vs青識亜論の討論会
公式サイトによると、「風俗店で働く女性の無料生活・法律相談事業「風テラス」などで現代の性問題の解決に取り組む著者が、SNS社会を鋭く分析」とのこと。
p233:セックスワークサミットを2012年から主宰 坂爪真吾
←『性風俗サバイバル』(ちくま新書)発売中 @whitehands_jp
その処方箋として、
p285:ジェンダーをめぐる議論において、対話をすればするほど怒りが蓄積され、分断が深まっていく時代。…(中略)…そうした時代に生きている私たちに必要なのは、健やかな心身を維持するための情報環境の整備と、そこから生み出される行動の積み重ねだ。怒りによって生み出されるアディクションではなく、行動によって生み出されるコネクション=人と人とのつながりこそが、私やあなたを孤独から救い出し、社会を変えていくのだから
と提言する。
日曜21/10/3のLINEで産経から、以下のニュースが流れてきたが、本著で取り上げらた課題は、まさに進行中なのだと感じた。
著者の名前で過去検索したら、一冊でてきたが完全に失念していた・・
この記録をもう少し簡略化しないと、なかなかしんどくなってきた・・きょうこのごろ・・