左翼の掲げた理想はなぜ「過激化」するのか?
戦後左派の「失敗の本質」。
「この時代は、左翼運動が最高潮に達しながらその後急速な凋落を辿っていった時代にあたり、左翼史全体を通じても特に歴史の教訓に満ちた時代です。まさに、この時代は「左翼史の核心」と言えるでしょう。」(佐藤優)
「なぜ左翼は失敗したのか。この本では一貫してこの問いに立ち返ることになるでしょう。そして、左翼の顛末を歴史の教訓として総括することは、最も学生運動が盛り上がっていた1968年に大学生になった私の使命でもあります。」(池上彰)
★佐藤優 p5:何より自分の命を投げ出しても構わない、他人を殺すことも躊躇しない「思想の力」の恐ろしさを知ることが大切だと考えている★池上彰 p209:人間には理屈では割り切れないドロドロした部分が絶対にあるのに、それらをすべて捨象しても社会は構築しうると考えてしまうこと、そしてその不完全さを自覚できないことが左翼の弱さの根本部分だと思うのです。
いくつか関連メモ
◇機関誌を扱う書店は、ウニタ書舗がなくなったあとは、新宿の模索舎だけ(p167)
◇『マイ・バック・ページ』2011年に映画化
21日朝霞自衛官殺害事件)←先鋭化のきかっけ、滝田修(竹本信弘)の思想 (p223-225)
→朝日読書欄で、11/26著者に会いたい に登場していた
本著も、はるか前に読んだ本だがようやくここに記録+シリーズ2冊目
{2022/12/12月-25日:読了、記入は2/06②}