読書録

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『21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考』 ユヴァル・ノア・ハラリ/著 柴田 裕之/訳

 一通り目を通したが、理解できたかどうかは疑問。もう少し余裕があるときに、他の2冊とともに読み直した方が良いかも知れない。

 

発刊した河出書房新社の特集サイト↓

www.kawade.co.jp

本著の序文はサイトに公開されている↓

web.kawade.co.jp

 いくつか印象に残った言葉を引用

p113:(平等)データの所有をどう規制するかという問題に注意を向けるよう求めたほうがいい。これこそおそらく、私たちの時代の最も重要な政治的疑問だろう。・・・中略・・・早々にこの疑問に答えられなければ、私たちの社会政治制度は崩壊しかねない。

p397:(意味)もしこの世界や人生の意味や自分自身のアイデンティティについての真実を知りたければ、まず苦しみに注意を向け、それが何かを調べるのにかぎる。その答えは物語ではない。

 

 本著の要約を、フライヤーがまとめている。会員登録すれば全部読めるとのことだが、まだ登録はしていない。ただ、3つの要点(IT革命は劇的、安定性が重要、自分の苦しみに目を向ける)を無料で公開している。蔦屋書店でこのサイトと連動していた企画が、この週末には消えていたが、良い試みだと思ったのだけれどこれでPRは出来たと判断されたのだろうか・・需要はありそう。

www.flierinc.com

 終わりの方で、宗教とフェイクニュースのたとえ、聖書とハリーポッターなど、信者からは反発を招きそうな論議を進めているのが、興味深かった。このところきな臭くなっているウクライナについての言及(p300)も示唆に富む。

 p286の「巨大な権力は必ず真実を歪めてしまうから、なお悪い」という点も、肝に銘じておきたい。

 学ぶことは多い。

 

{2022/1/21金-27木:読了、記入は1/30日}