「お金と幸せの答え」が、見つかるかどうか?実写映画化もされ、書店のポップなどで、「宝くじで3億円あたった男が突然お金をかつての親友にとられ」・・・というPRなどが頭に残っている中、手に取る。
本著で何度も引用されるのは、冒頭に紹介されるチャップリンの『ライムライト』のワンシーンからの一言、
「人生に必要なもの。それは勇気と想像力と、ほんの少しのお金さ」p7、p39,
p234では以下をさらに付記↓
「戦おう。人生そのもののために。生き、苦しみ、楽しむんだ。生きていくことは美しく、素晴しい」 が本著に流れる一貫したトーンとも言えるかも知れない。
発刊した文藝春秋社のサイト↓
ほかにも引用されているお金に関する名言の数々を、いくつか以下に引用してメモ。
p31:ビル・ゲイツ「うまくお金を使うことは、それを稼ぐのと同じぐらい難しい」
p90:サミュエル・スマイルズ「諸悪の根源はお金そのものではなく、お金に対する愛である」
p111:ジョン・ロックフェラー「十セントを大切にしない心が、君をボーイのままにしているんだよ」
p115:ドナルド・トランプ「動機はお金ではない。本当に面白いのはゲームをすることだ」
p160:アダム・スミス「一人のお金持ちが存在するためには、少なくとも500人の貧乏人がいなければならない」
登場人物の一男と九十九、たしたら100になる、ということは別にして、二人が学生時代に見た映画で、モロッコの砂漠が舞台で重要なモチーフになっている映画については、タイトルについて気付かなかった。気になって、p141とp178に引用された言葉をググって、映画がわかった。まず文言は、p141
「人は自分の死を予知できず、人生を尽きせぬ泉だと思いこんでいる。 だが、自分の人生を左右したと思えるほど大切な思い出を、 あと何回心に思い浮かべることができるのか?せいぜい4,5回だろう。 あと何回満月を眺めることができるのか?せいぜい20回だろう。 人はその機会が無限にあると思い込んでいる」
本著の実写版もふくめ、この映画も観てみたい。
過去のブログで、著者名で検索すると、↓があり、本著を読みたいと残っていた・・
映画化では、地上波放送にあわせて、このサイトもありメモ
kinro.ntv.co.jp モロッコが舞台、で該当映画を探している過程でみつけた監督の思い
映画では、もう一つ、Yahoo!のサイトもリンクで・・・評価が3.29なのは、なぜ?
文庫版の解説は、出演した高橋一生氏。なかなか良い味が出ていた。