パパ１年目のお金の教科書

パパ1年目のお金の教科書 (ちくま新書)

　ライフネット生命保険設立に参画し、代表取締役社長として書いている内容で、実店舗があるよりネットの方が安くなるというような原則・PRもあるが、保険は必要な期間に必要な分だけp154や、最強の保険は貯蓄p155と説明してくれるのは率直で好感を抱いていた。

　ただ、残念なのは、p27〜で、スルガ銀行の取り組みを新しい試みを行いお金を比較的貸してくれると、現役銀行員の話を交えて紹介していた点。スルガ銀行は今月7日に第三者委員会の調査結果を公表しているが、( https://www.surugabank.co.jp/surugabank/kojin/topics/pdf/20180907_1.pdf )コンプライアンスをめぐる問題が指摘されている。執筆当時は評価されていたのかも知れないが、こうした事態はわからなかったのか？本書の信用にも関わることかとも考える。

発刊した筑摩書房のサイト→http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480071293/

　本書で共感した言葉を、一つだけ引用↓
p176：究極の「賢いお金の使い方」は、好きな家族や仲間とともに、自分が「これが好きだ」と思える楽しいことにお金を使うことなのかもしれません。

　本書で紹介され、触れてみたい作品↓
◇『億男』　川村元気　p173　億万長者120人に取材しお金と幸せの答えを探す
◇ハーブ＆ドロシー・ヴォーゲル夫婦のドキュメンタリー映画2本　佐々木芽生監督　豊かな人生とは何か

　本書での肩書きは社長で、筑摩書房のサイトでは副社長になっていたが、wikiでは会長に。1976年生まれということは42歳で、出口治明元会長ともども、これからも目を離せない方ではある。

{2018/9/2-5読了、記入は15土曜}