- 作者: 中野円佳
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/03/15
- メディア: 新書
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日大アメフトからボクシング、体操とスポーツ界のパワハラ問題、それに財務省元事務次官によるセクハラなど、ハラスメント事案が絶えない。
本書は3月発刊なので、これらの事案より前ではあるが、はじめにp3で「いじりはハラスメントである」ということを広めたいと紹介されている事例は、参考になる。
著者の本は二冊目だが、その本を紹介したこの読書録は
⇒ http://d.hatena.ne.jp/MrBooPapa/mobile?date=20160925
著者名の検索でこちらしか引っかからなかったのだが、タイトルが長くて切れていたことがわかり、置き換える⇒ 2016-01-04 『「育休世代」のジレンマ 女性活用はなぜ失敗するのか?』中野円佳 著
発刊した講談社のサイト⇒ http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000210954
いくつか備忘録的に以下にメモ。
◇『部長、その恋愛はセクハラです』牟田和恵著2013年、加害者側と被害者側の認識の違い p47
←これはこの読書録にあり:http://d.hatena.ne.jp/MrBooPapa/20140211
◇『過労死ゼロの社会をー高橋まつりさんはなぜ亡くなったのか』高橋幸美&川人博共著2017年、高学歴女性に対するいじりp70
←本書でツイート2015/11/3「生きるために働いているのか、働くためにいきているのかわからなくなってからが人生」12/20「男性上司から女子力がないだのなんだのと言われるの、笑いをとるためのいじりだとしても我慢の限界である・・」など紹介されているが、原著にもあたってみたい。
◇セクハラ、下ネタOK 空気を害して影響が出るのを防ぐ p98
◇職場のいじめ問題 1989裁判事例でセクハラ流行語大賞に2006年に女性から労働者全体に p152
◇本質は「相手の立場にたって気持ちを想像できないことにある。禁止事項を増やしても根本的な問題は解決しないp177
この時期に、セクハラ関係で男女共同参画センターで借りてあわせて読んだ本も二冊以下に。ただ最近発刊された本は少なく、いずれも10年以上前の本だった・・・なのに財務省の対応というのはどうだったか、と改めて思う。
- 作者: 養父知美,牟田和恵
- 出版社/メーカー: 解放出版社
- 発売日: 2008/12/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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◇性に対する男女の認識のずれp20
◇アフターファイブもセクハラに カラオケでデュエット強制、酌や悪ふざけp34
◇ブスおばはん女のくせに セクハラ? p36
◇おれがやったらセクハラであいつがやったらセクハラでない p42
◇社内恋愛とセクハラの違いはp55
- 作者: 山田秀雄法律事務所
- 出版社/メーカー: 全日法規
- 発売日: 2001/01
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◇上司が女性社員に対してプライベートなことや服装について言及できるかp22
◇スキンシップはどこまでp34
◇エロ本のある職場p58
◇エッチな冗談p75
◇年齢や結婚のことを質問・・「人の嫌がることをしないという人間同士のマナーの問題」p93
◇チークダンスを誘う・・相手の意思に反する言動は慎むべき
◇振られても押しまくる男性 p165 ストーカー型
また、これまでこうした事案は自ら発表することはなかったと思うが、朝日新聞が9月5日に以下を報じているのでこれも参考まで引用してメモ。
https://www.asahi.com/articles/DA3S13664795.html 2018年9月5日05時00分
『「朝日新聞社は、50代の編集局幹部が、知人女性に飲食店で酒に酔った上で不適切な言動をしたとして、就業規則に違反すると認定した。幹部は8月末に退社した。
<朝日新聞社広報部のコメント> 「ハラスメントを許さない環境づくりを徹底する中、編集局幹部の立場にある者が、こうした事態を招き、大変申し訳なく思っています。被害者の方におわび申し上げます。被害者保護の観点から具体的な内容の説明は控えさせていただきます」』
{2018/08/25-27-9/2読了、記入は9/8土曜}