帯に「余命半年。美しく死ぬために、片付けなきゃいけないものがある」と表示され、近藤誠氏が「がんを題材に、こんな物語ができるとは!よくできたミステリーで、面白かった」とあって、初めての著者だったが、手に取る。
発刊した宝島社のサイト↓では、「イヤミスの女王が放つ二転三転の“終活”ミステリー!」というコピーがあり、そこで、イヤミスという分野というか言葉があることを知るが、読んでなるほどと思う。
イヤミスの女王、について↓
・読後感に嫌な気分になるのは、映画もそうだがあまり気が進まないのだが、本著では、登場人物に対して、共感と反発と、さまざま反転・錯綜し、一面的に捕らえてはいけないという反面教師にもなり、それほど読後感が悪いことはなかった。と思いつつも、主人公の考え方や対応、決して気持ちよいものではなく、イヤミスというのはなるほどと納得もした。
・自身の家庭不和を赤裸々に綴ったブログp30が編集者の目にとまって本に、引っ越しを『男も部屋も整理整頓でハッピー人生』150万ヒット・・など、ブログが評判で本になる。というパターンが、何度か出てくるのが今的、というか今を反映していると感じた。
・気になったところをいくつか引用してメモ↓
p103:鬼のパンツがなぜシマシマなのかは、十二支と鬼門にある・・・とのこと。ブログへの記事で。p152:れんこん菓子の『西湖』(せいこ) ←実際にあるp158:合理化・・・『すっぱい葡萄』っていうやつですね。p248:男尊女卑は何千年と世界中にはびこっていたp328:2014年11月13日(木)・・母は13日(木)が不吉な日・
今週は木曜日がちょうど13日でもあった。12日に発刊した宝島社のメッセージ広告については、ニュースにもなったので、いくつかリンク先を引用して記録しておく。
この読書録を書いている週末の情報番組、サンモニでも、前統合幕僚会議議長のコロナに対する危機管理は失敗との発言内容も紹介し、東京五輪への厳しいトーンが出てきたが、コロナと五輪、今後いったいどうなるのだろうか?
{2021/5/7-12読了、記入は5/16(日)}