読書録

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『なぜ僕らは、こんな働き方を止められないのか』 松井 博 著

  沖電気うつ病休職を経験しながら、アップルに転職、カリフォルニアで起業し、フィリピンで英語留学校をもち、オンラインでも展開する著者の語る言葉には、働き方について説得力がある。本著は、2018年末から発信していたメルマガをまとめた内容とのこと。月額1000円と表示があり、またnoteには、1万8千人のフォロワーがいて、購読者数が一定あれば、それだけでも、十分、生活ができるということか。

なぜ僕らは、こんな働き方を止められないのか
 

発刊したKADOKAWAのサイト↓

www.kadokawa.co.jp

 覚えておきたいポイントを、以下、引用してメモ↓
Chapter1/なぜ日本企業は、人の時間を大切にしないのか?
p26:(集団による意思決定が抱える3つの問題)1アイデア出にくい、2危険な方向にシフトしやすい、3慎重な方向にシフトしやすい
 
Chapter2/転職をマジで検討しているあなたへ
p58~(幸せの価値観3つのタイプ)1権力動機、2達成動機、3親和動機、マクレランドの欲求理論
p66~幸福とは「現実-期待値」です:1色々な世界を知る、2ソーシャルメディアはほどほどに、3身の丈を知る、4失敗に慣れる、5自分を磨く
 
Chapter3/人生ハードモードの方が、むしろ生きてる証
p75:(適職につくには)好き、得意、人の役に立つ、の3つが重なることを仕事に+「そこそこ好きで、やっていてあまり苦痛でないことを仕事にして、人様の役に立てて喜んでもらえれば、それで楽しくハッピーに暮らせますp77」
 
Chapter4/「おっさん化」を遅らせる方法
p129:呪いの言葉に気をつけろ!-何歳になっても新しいことは学べるし、老若男女誰でも大抵のことはできるようになる。
p145:(疲れで心が壊れないため良書オススメ)『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』下園壮太著 朝日新書
+p148~「僕がうつから回復した時の話」で1)医者、2)休み寝る、3)普通に暮らす、4)ノルマを1つ、5)創作、6)明るいクラッシック、7)散歩、8)日常ルーティーン、9)少しずつ社会人生活、
p170:清潔な服装を心がける
p176:(できることは2つだけ)好奇心を保ち、「今」を生きることでなるべく若さを保つ+世間からの疎外感をただひたすら我慢すること
 
Chapter5/生きにくさを軽くするライフハック
p200~スマホから時間を取り戻すための10のヒント(スクリーンタイムを設定し一番上に表示する)
 
おわりに
p238:誰もが地球上全ての人に対してタダ同然で情報を発信できるようになった今、他の誰のマネでもない自分だけのオリジナリティこそが大きな価値を持つ時代になったのです。ですから、自分という人間が何者なのかしっかりと掘り下げ、自分のならではの要素にさらに磨きをかけ、エッジを効かせることが大切なのです。

 

 著者の本で紹介されている、関連URL↓

brighture.jp

 

 アマゾンの紹介ページに、「元アップルのマネジャーとして生き抜いた著者が、日々の試行錯誤によって編み出した仕事や生活をラクにするコツを伝授!「日本のムダ」に潰されない、自分らしい生き方が見つかります。人生ハードモードの方、必読!!」と売り込んでいるが、確かに、一度うつ病になって人生を切り開いていった著者が解説するノウハウについては、とても参考になるかも知れない。

 ただ、「自分のならではの要素にさらに磨きをかけ、エッジを効かせること」がどこまでできるのか・・・日々、チャレンジなのだろうけれど、むしろ、そこそこ好きで、あまり苦痛でないことで、役に立てて喜んでもらえる、と思えるレベルを維持していければと思う。
 
{2021/3/24-25読了、記入は4/3(土)}