読書録

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母の恋文

母の恋文

母の恋文


 『家族という病』がベストセラーとなった著者の両親が、手紙で心を通わせながら結婚にいたる経緯が、残っていた母の恋文をたどることでわかる内容。帯には「原点が明らかに」「娘への執着はなぜ生まれるのか?」が並ぶ。


 それにしても本になるとは思っていなかっただろうから、恋文を書いた本人は驚いているのかもしれない。その思いの熱さ、ことばには、時代を超えたものがある。

 
 逆に著者が自分の恋人との行動を思い起こし、「君は自分の事をしていく人だ」と言われ、音もなく涙を流し続けたp111といい、「悩み苦しむ姿も正直にみせて、生身の自分でぶつかっていく、その強さ」(同)というのは、そうなのだろう。


発刊したKADOKAWAのサイト⇒ http://www.kadokawa.co.jp/product/321511000097


 

{2017/10/19-20読了、記入は11/3金祝}