読書録

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心を折る上司 角川新書 K-205

心を折る上司 (角川新書)

心を折る上司 (角川新書)

 

 「管理職の仕事は管理ではない!多くの現場を見てきた著者による実践論」と帯にあるように、具体的な事例が豊富で、とても参考になる。サイトには、全目次も掲載されている。

 スパルタ方式で臨んでいたM氏が、部下の話を聞こうとカウンセリングの技術を身につけ、スタイルを変えていった、という画餅ではない事例として登場させている(p175〜181)のだが、これが著者自分自身であったというところは、経験に裏打ちされ、やり方について納得できる点でもある。


発刊したKADOKAWAのサイト→ https://www.kadokawa.co.jp/product/321710000156/


 師走で日々忙しく、印象に残った点を簡単に5つだけ備忘録としてメモ
◇一律に管理するところから、マネジメントは崩壊していくのです…最も重要なのは、人を育てることです。p27
◇ワーク・エンゲージメント=従業員が仕事に対して、「熱意」を持って誇りややりがいを感じながら、夢中になって「没頭」し「活力」に満ちた状態で積極的に取り組んでいる心理状態です。つまり、仕事が楽しくて楽しくてしょうがない、という状態であり、モチベーションが究極まで高まっている状態でもありp141
◇キャリア・アンカーを見極める=エドガー・シャイン提唱、自ら選択する際にもっとも大切な、犠牲にしたくない錨(不動点)となるような価値観や欲求のことで、8つのカテゴリーp151は、以下を重視。
⇒経営、専門、安定、起業独創性、自立、社会貢献、チャンレンジ、ライフスタイル、
◇モチベーションを上げたいなら、仕事の価値を高め、やりがいを見つける手伝いをする、成長のロードマップをみせ、仕事と理想の自分像の連動を図るp157
◇肝は「一人ひとりに誠実に向き合う」という点に収束していきます。そして会社の土台は人であり、マネジメントは人を育てることであるという結論に結びついていくのですp230

 プロフィールを見ると、著者はほぼ同世代で、外資系コンピューターメーカーをへて、98年に野村総研に入社、メンタルヘルス研修の草分け的存在になったというのだからすごい。これからも注目していきたい。
 改めてこの読書録を検索してみると、http://d.hatena.ne.jp/MrBooPapa/mobile?date=20070705
『会社に行くことがツラくなったら読む本』を読んでいた。

 それにしても師走・・あわただしく、余裕がないのはなぜだろう。

{2018/12/6-12/11読了、記入は12/22土曜}