読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

大増税時代を生き抜く共働きラクラク家計術

大増税時代を生き抜く共働きラクラク家計術 (朝日新書)

大増税時代を生き抜く共働きラクラク家計術 (朝日新書)

 6年前の本で、2012年には消費税増税法が成立し、そのままだったら2015年10月には10%になる前提で書かれてはいるが、帯にあるとおり「税制で有利、デフレに強い、リストラも怖くない」のは、共働きということか。本書では、片働きと共働き、年収など具体的な事例をあげながら、税や社会保険料や児童手当など総合的にみて共働きが有利だと、詳細に紹介している。


 また、夫は外で働き妻は家庭を守るべきという性別役割分担意識についての国際比較調査が紹介されているp90が、1979年には70%を超えていたのが、平成21年には41.3%まで減りつつも、韓国や欧米に比べてもまだまだ高いということがわかる。

 
 p69には、昭和型から平成型に変わってきた常識が、表としてまとめられている。経済成長が見込めず終身雇用も流動的となる変化の中で、端的な3つを引用↓
◇計画的な人生⇒環境の変化に柔軟に対応する人生
◇モノに価値がある⇒サービス、体験、時間に価値がある
◇家事は女性の仕事⇒家事は共同
 
 

発刊した朝日新聞出版のサイト⇒ https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=14385



 フリーランスの著者は「自分の仕事を死守しようと思う」p84と語るとともに、自分のポジションを守るため、産後もすぐに復帰する人が多い一方、会社員は1年休めるなど制度的にめぐまれていると比較し、働く熱意を持つことが大切と記しているが、この点は、資生堂ショックORインパクトでも触れてきた、キャリア形成との関連があるように感じ、どう考えるか論点かとも考える。

  
 「おわりに」で呼びかけているように、「共働きでたくさん稼ぎ、消費を楽しみ、2人で家事や育児をする夫婦が増えれば、日本の未来も明るいのではないかと思います。固定観念などを脱ぎ捨ててぜひ、一緒に踏み出しましょうp198」というのは、いまの時代、説得力はあると考える。


{2018/2/14-15読了、記入は24日}