読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

育児は仕事の役に立つ 「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ

 共働きで夫婦でチーム育児に取り組むことによって、マネジメント力も身に付き、仕事にポジティブな影響を与える、という内容を、実際に経験してきた社会人大学院生として学んだ女性と受け入れた研究者の二人が対談形式で紹介していく。各章ごとにまとめもあり、主張はタイトルどおり極めて明確だ。


 また、チーム育児では、「協働の計画と実行」「育児情報の共有」「家庭外との連携」(p81、p118表)などを通し、リーダーシップ能力の向上p150や、親の人格的な成長p178、にも効果があるという。それは、人を動かすこと、また体制づくりを行うことを通してマネジメントの本質を理解するのではp185ということも書いているが、確かに過去を振り返ってそういう面があるような気がする。


発刊した光文社のサイト→ https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334039776


 研修のないままお父さんが現場に放り込まれダメだし、というたとえが面白かったので引用。中原教授の言葉p204で、OJTが、俺に聞くな、自分でやれ、頼むから、や、お前が、自分で、トレーニング なるとのこと。 

 最終の第六章には、チーム育児の3ステップモデルとして、1ふりかえる、2見なおす、3やってみる、ということが書かれているが、いわゆるPDCAの簡略版ということか。長時間労働を是正し、長期間労働にかわっていくことや、残業学の模索など、いま問われている働き方改革を考えないといけない。この6章の脚注でリンク先が紹介されているので、これを引用する。
◇共働き家事育児100タスク表(AERA、ダウンロード可能)→ https://publications.asahi.com/aera/pdf/160530/tomobataraki.pdf
トーマツイノベーション株式会社と中原淳共同研究「女性活躍推進に関する調査」プロジェクト→
https://www.ti.tohmatsu.co.jp/npro/2017/ 


{2017/12/5-6読了、記入は12/9土曜}