読書録

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「孤独」のすすめ SB新書シリーズ

 同じタイトルで五木寛之氏の本がことし7月に出版され、検索ではそちらの方が出てくるが、こちらは宗教評論家として知られる著者が、古今東西の偉人賢人の考えも参照しつつ、孤独と上手に向き合うことで、世間に左右されずに楽しく生きていく「逆説的生き方」をすすめている。

 著者の本は、この読書録では2010年以来だが、その中にも、孤独について書いてはあった→ 「狂い」のすすめ (集英社新書)( http://d.hatena.ne.jp/MrBooPapa/mobile?date=20100608 )


発刊したSBクリエイティブのサイト→ http://www.sbcr.jp/products/4797387506.html


 印象に残った言葉をいくつか引用
p25:道徳とは、強者が弱者をいじめる武器
p127:人間はお互いに愛し合いたいのです。すき間をあけずにぴたりとくっつき合いたいのです。双方がともにそれを望みながら、にもかかわらずそれができない。それができないのがわれわれ人間の実存です。ショーペンハウアーは、それを「ヤマアラシのジレンマ」と呼びました。
p161:四苦八苦:仏教語で1生苦、2老苦、3病苦、4死苦、5愛別離苦、6怨憎会苦、7求不得苦、8五陰盛苦
p173:葬式仏教…お坊さんの金儲けのためで、これほど人を馬鹿にした話はありません。
p198:馬鹿は…人生の悩みをなんとか解決しようとして、とどのつまりそれに失敗する人…阿呆は…人生の悩みなんか解決できないと明らめて(←★あきらめる=明らかにする、という意味でこの漢字を著者はあてている)、悩みを抱えたまま、毎日を楽しく生きようとする人…
→p209:馬鹿にならずに、阿呆になるべきです。…人生のすべては思うがままにならないことだと明らめて、思うがままにならないことを思うがままにしようとはしません。


{2017/12/6-7読了、記入は12/9土曜}