読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

『人類を超えるAIは日本から生まれる』 松田 卓也 著

 前半のSF映画と将来像のところはとても興味深い内容で引き込まれたが、最後に、希望を託す開発者をめぐっては、厳しい内容の記事を検索でみつけ、どうしたものかと考えさせられた。

発刊した廣済堂出版(2016.1)のサイト 

 なるほどと思ったところを引用↓
p166:大企業は、たくさんの優秀な科学者や技術者を擁していても、動きが鈍く、官僚的/保守的になりがちです・・・(中略)それに対して、小さな組織はよく言えば身軽、悪く言えば朝令暮改が可能です、人工知能開発のような最先端の分野では、稟議に擁する1分1秒の遅れも命取りになるのです。

gendai.ismedia.jp

 ブルーバックスのサイトによる著者紹介で、「1943年生まれ。宇宙物理学者・理学博士。神戸大学名誉教授。」とあり、宇宙関係の著作は多い。
 ただ、本著の核と将来の希望となっている部分を公式HPから引用すると
しかし、日本には大逆転の隠し球がある!
それは、2015年6月、世界的なスーパーコンピュータ省エネコンテスト
「グリーン500」で1~3位を独占した気鋭の開発者、齊藤元章氏が手がけるNSPUだ。

 とあり、発刊から5年をへて、どうなったのか?この名前とNSPUの部分で検索をかけると、以下の記事がヒット・・・悲しいことになっているようだ。
xtech.nikkei.com

 将来がどうなるのか、見通しが狂ったときはどうするか・・書籍の責任は重い気もする。
 
{2021/9/28火-29水_読了、記入は10/3日}