将来に備え、この本も手に取る。これまでの実態や課題について、多少なりとも触れることができたかどうか。
発刊した中央公論新社(2021.2)のサイト↓
男性介護者による団体の老舗は、1994年に発足した「荒川オヤジの会」荒川不二夫さん(93)で、著者の関わる男性介護ネットの初代会長も務めるとのこと。p5
2009年3月8日に発足イベントが立命館大学末川記念会館ホールに160人が集まったという。p9
介護をめぐる事件として、「介護殺人」を初めて定義したのは、2005年の加藤悦子著作だが、広く知られるようになったのは、2006年2月1日京都市伏見区の桂川河川敷でおきた事件で、54歳の息子が、86歳の認知症の母親を殺害。前日に車椅子で京都観光をしたあと、河川敷で「もう生きられへん。ここで終わりや」「そうか、あかんか」「すまんな」という会話が交わされたとのこと。裁判では「地裁が泣いた」と報道され、執行猶予がついた判決で裁判長が制度のあり方が問われると異例のコトバを述べたとも報じられているp99-100。
この当事者は、事件から8年後の2014年8月、自ら命を絶つのだが、これはクロ現で報道されたことが、紹介されている。
2016年4月28日(木)『そして男性は湖に身を投げた~介護殺人 悲劇の果てに~』
著者は、 仕事と介護の両立のために必要な支援策では、2つの条件が必要だと言い続けてきたというp136
1)支援対象となる「労働者像」を明確にした、介護に適合的なより柔軟な働き方の開発と普及である。2)支援対象となる「介護者像」を明確にして、介護の必要な高齢者だけでなく家族の介護を担う人を支援する新しい介護サービスの開発と普及である。
著者は最後に、男性介護者の体験記リストを紹介するとともに、これを所蔵し著者がかかわる「男性介護者と支援者の全国ネットワーク」のHPや連絡先を記している↓
9月の神奈川のイベントなども掲載され、今後も注視していきたい。{2021/7/12月-14水_読了、記入は725/(日)10:00}