- 作者: 公益財団法人情報通信学会コンテンツビジネス研究会
- 出版社/メーカー: 中央経済社
- 発売日: 2017/06/17
- メディア: 単行本
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はじめに、で「コンテンツビジネスが多様化する中なか、コンテンツを既存の縦割り型メディア業界の枠組みでなく、むしろトランスメディア的な視点から捉え、その価値を最大化する戦略や施策、管理を系統的に理解し、議論する場が必要」p鄯と問いかけ、現状や課題について体系的に紹介している。
編集にあたったのは、 公益財団法人情報通信学会コンテンツビジネス研究会。
発行した中央経済社のサイト→ http://www.chuokeizai.co.jp/
個別にも参考になるポイントがあり、いくつか以下に引用
◇ネット利用のすそ野を広げたのはスマホ登場の2000年代後半以降p1で、モバイルファーストの時代が到来p18した
◇映像ビジネスでのAI応用で識別予測実行のうち、Netflixはすでに予測と実行をAIが行い、テレビ局のリアルタイム視聴が崩壊する・・フィルターバブルと呼ぶ社会リスクを回避することがテレビ局の主要な役割となる可能性p43-44
◇消費者が製品やサービスを選択する際に大きな決定要因になるのが「ブランド」p74で、重要な構成要素は「タイトル」が、品質保証に強い影響力を及ぼすp76。日本ではこのタイトルを短縮できることが重要と山川が指摘p86、ハリポタ、ポケモン、アナ雪など。
◇ウィンドウ戦略では、強いブランドの構築がコンテンツのロングライフ商品化、そして収益最大化につながりうるp80
◇キャラクターには、注目誘引、話題創出、販売促進などの効果があるp99ほか、浄化脱臭効果p100がある。
◇日本での伝送路から考える癖がるが、歴史的にも理論的にも、政府は競争促進のために映像産業を水平分離させる傾向があるが、逆に映像企業は経営戦略として企画制作流通の垂直的統合を志向する傾向があるp191、
◇学校でのプロデューサー教育で教えられないこととして、倫理観、創造性と個性、本質的なセンスやスタイル、バランス感覚、点と点に気付いたり結んだりする能力、昔ながらの辛抱強さ、一番大切なのは(教えられない)性格、p216
キャラクターといえば、ゆるキャラグランプリで、三重県の四日市市が組織票でトップ得票ということがいくつか報じられていたが、はてさて、どうなることか・・・ http://sp.yurugp.jp/
{2018/11/1-3読了、記入は11/11日曜}