読書録

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経営学入門 上

経営学入門[上](第2版) (日経文庫)

経営学入門[上](第2版) (日経文庫)

先に下巻( http://d.hatena.ne.jp/MrBooPapa/20131109/1384475212 )から読んでしまったが、上巻では、「経営学」のあらましがわかりやすくまとめられ、この分野にうとい自分でも、なんとなくわかった気になるような気がするのは嬉しい。
実社会において、どのように組織を動かしていくのか、理論も日々進化していくのだと、本著を読んで感じた。
また、ネットや放送、通信業界について中野明氏が書いていたマイケル・ポーターのファイブ・フォース・モデルという競争戦略論についても触れられている。それが、ネイルバフの価値相関図(顧客、生産要素の供給者、競争相手、補完財生産者)のようにゲーム理論を取り入れることで限界を超えようと模索されていることなど、知の世界は進化し続けるものなのかも知れない。


本著も出版社の日本経済新聞出版社のサイトに目次など掲載されているので、リンク先を表示⇒

http://www.nikkeibook.com/book_detail/11282/


印象にのこったポイントをいくつか以下に。
◇企業の存続・成長の条件は、1.社会的ニーズの高い財やサービスを提供できるか(有効性)、2.提供する費用を上回る大きな収入を獲得できるか(効率性)、の2点。有効性の方が重要で、マトリックスで表示。p30

◇ホファー・シェンデルの戦略定義で、1.ドメイン戦略(環境との相互作用をどの範囲で:空間・時間・意味)、2.資源戦略(経営資源の獲得蓄積配分)、3.競争戦略(競合者への独自ポジション)p36

◇やる気を引き出すモチベーション理論が重要。古典的には、欲求階層、X−Y、動機づけ衛生の3理論、現代的には、ERG(生存・関係・成長byアルダーファー)、マクレランドの欲求(達成、権力、親和)、公平(不公平を解消するエネルギー)、期待(努力→成果→報酬→目的の各項の積)の各理論を紹介。p51

◇管理者のスキルとして、計画→組織→指揮→統制のサイクル。役割は、1.対人関係の処理、2.情報の管理、3.意思決定。求められるのは、1.技術的な問題解決能力(テクニカル)、2.人間関係能力(ヒューマン)、3.構想力(コンセプチャル)p87〜

モグスト(MOGST)=使命、目標、目的、戦略、戦術の順で規定する。

◇スウォット(SWOT)=強みと弱み、機会と脅威の4つを戦略分析

◇ポーターの3つの基本戦略
戦略ターゲット 産業全体    1コストリーダーシップ  2差別化
        特定セグメント 3Aコスト集中      3B差別化集中
                低コスト         差別化

◇スタック・イン・ザ・ミドル仮説:中途半端なところでにっちもさっちもいかなくなる
→コストリーダーシップと差別化の同時並行は資源や組織のあり方が異なり難しいp181


学ぶべきことはまだまだ多い…


{12/7-8読了、記入は14}