- 作者: 伊豫谷登士翁,吉原直樹,齋藤純一
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2013/06/14
- メディア: 新書
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本著で何度か引用される『孤独なボウリング』とサンデルの政治哲学関連に興味を持った。すなわち、アメリカ人は定期的に参加が必要なリーグボウリングのような幅広い知り合いの集まりの中よりは、孤独なボウリングを好むようになり、自発的なコミュニティにおける社会的紐帯=連帯がすたれ、信頼と愛他主義が衰微している。よって道徳や価値について語るサンデルのようなコミュニタリアンが台頭しているのではないかという。(p109)
サンデルについては、「共和主義の政治哲学者」として、中間集団のコミュニティの再生こそが、市民が構成する政治的共同体の再生にとっての鍵であると見ているが、公共的精神の涵養が期待できるかどうか(p40)は疑問を投げかけている。
なかなか難しい内容ではあり、出版した平凡社のHPのリンク先を紹介。
http://www.heibonsha.co.jp/
利用規約ではトップページとなっているため上記だが、本著の紹介ページには、目次も詳細に記されている。
http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/viewer.cgi?page=browse&code=85_689
{12/3-7読了、記入は14}