読書録

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2枚目の名刺 未来を変える働き方

著者が太字で記している言葉「これからの経営は、結局、人材をめぐる戦いだ。いい人材を集め、その人材を有効利用したところが勝つp52」、「金銭的なリターンではなく、『やりがい』というリターンを得ることのほうが、自分の将来を見据えたときには大切だと思うのだp122」、「優れた人材が一番大事にしているのは自由、次にくるのが義理人情だp165」とし、自由度のある組織で人材は最大限の力を発揮し、必ず恩返しをしてくれるという人間観が、新しい組織の根本原則のような気がすると指摘しているのは、その通りだと思う。それゆえの2枚目の名刺をもって、ボランティア等やりがいのあることをすべきということだろう。本書は2014年1月6日放送のクローズアップ現代の特集「“二枚目の名刺”が革新を生む」に著者がコメンテーターとして出演したことに始まるとのこと。


出版した講談社のサイト⇒ http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062728997

著者の対談が掲載されている現代ビジネスの記事⇒ http://gendai.ismedia.jp/articles/premium01/43112


このほか備忘録的に以下7つのポイントを、メモ。
ノーベル平和賞のマララ・ユスフザイさんの言葉「世界で一番強い国は…教育を受ける自由がある国」を引用し、「世界で一番豊かな国は、選択の自由と選択肢の多い国」だと思うと指摘p12

スカンジナビア航空を再建したヤン・カールソン『真実の瞬間』で紹介された石工の話、「いまいましい石を削る」のか「世界で一番美しいカテドラルの基礎の部分を作る」、やっていることは同じなのに仕事の意味の理解が違うのは、今の働き方でもリーダーが意味づけができていないのではp28←別の本でも読んだことがあるエピソードだが、覚えていない…

マッキンゼーに3年寄り道してNGO「クロスフィールズ」を立ち上げた小沼大地氏と、採用した伊賀泰代(『採用基準』の著者)氏p15

◇テレビのCMで消費者の購買動機につながるとはほとんどのマーケッターは思っていないp37⇒中国発PCベンチャーレノボが世界シェアNo1になっても大喜びできないのは、「スマホタブレットの時代」だからp38

◇日本元気塾は「暗黙知」を体現でする場をめざす・新しい価値を生み出すイノベーションのため、共有される「連帯感、使命感、高揚感」が未知の領域を創造する鍵となるp57

ノーベル賞2010根岸英一教授『発見の条件1996』で、10項目のうちの一番目は「セレンディピティ」という「偶然をとらえて幸運に変える力」、活かすかどうか対応の仕方が肝心p145

パナソニックから独立してセレボとい小さな家電メーカーを立ち上げた岩佐琢磨氏、SNS活用で短い時間とコストでとがったメッセージを届けることができる。「100人の心に突き刺さる何かを探し当てればいいp172」

ペンローズ博士(企業戦略の理論)とチャンドラー博士(組織は戦略に従う)の基本メッセージは、「蓄積された経営資源を多重利用することが多角化の原則であり、企業成長なのだ」という共通のものp187


{7/30-8/1読了、記入は8}