- 作者: 北原みのり,朴順梨(パクスニ)
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2014/02/26
- メディア: 単行本
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朴「私は日本が好き、なのだと思う」p10、北原「いまの日本は、変だと思う。とても生きにくく、息苦しいと思う」p25から始まり、愛国運動の女性たちを取材して、自らの実感と共にその実態を伝えている。いわゆる「サヨク」の訴え方にも違和感を感じ、普通に活写する内容は、いまの時代を映していて、とても興味深い。
マスコミは本当のことを何も伝えない、と憤る女性たち。愛国側からは「反日偏向」と、またフェミニストたちからは「国営放送」と批判することに、北原氏はp184:不思議な気持ちになる。いったい「私たちが探したい」真実はどこにあるんだろう。誰もが見たいように見て、見たくないものは見ず、信じたいものだけを信じようとしているだけかもしれないというのに。と綴っているが、いまの「マスコミ不信」という状況をよく伝えていると思う。
発刊した河出書房新社のサイト→ http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309246499/
北原氏の言葉を一部引用→p95:心の中でため息をつく自分がいる。「9条賛成」も「賠償金要求」も、きっと絶対「正しい」。でも、さっきの女たちの、「20万人もいるのに、目撃者は一人もいないんですよ〜」のわかりやすさに比べて、この「左翼的」なシュプレヒコールは何だろう!つまらない上に、変わらなさすぎる!私たちがなぜ歩いているのか、伝える言葉はないのか?
ネットで検索すると、この本にも登場する小林よしのり氏が、ブログで絶賛していたのも、不思議な感じではある。小林よしのりオフィシャルwebサイトより→「奥さまは愛国」面白い! https://yoshinori-kobayashi.com/4035/
{2018/6/17-21読了、記入は6/21+30}