読書録

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仕事と人生に活かす「名著力」―第1部 現状打開編、―第2部 飛躍編

仕事と人生に活かす「名著力」 第1部 現状打破編 (Coremo生産性の本)

仕事と人生に活かす「名著力」 第1部 現状打破編 (Coremo生産性の本)

仕事と人生に活かす「名著力」 第2部 飛躍編 (Coremo生産性の本)

仕事と人生に活かす「名著力」 第2部 飛躍編 (Coremo生産性の本)


 テレビ番組「100分de名著」を担当しているテレビマンが、これまでを振り返って、挫折や回り道をしながらも名著に助けられ、人生を切り開いていったという内容。名著の解説というより、難局や壁にぶちあたったときに乗り超える力を与えてくれたことを、「自分の体験に即して読み解くp12」ことが主眼で、古典というより、取材や制作で関わった関係者の著作も登場する。


発刊した日本生産性本部のサイト
⇒第1部 http://bookstore.jpc-net.jp/detail/books/goods003886.html
⇒第2部 http://bookstore.jpc-net.jp/detail/books/goods003887.html


 備忘録として、印象に残った部分をいくつか引用
<第1部>より
◇p51:いったん「自分自身の望み」を忘れて、周囲や世の中に求められていることに応えようとして仕事をすると、思ってもみない力が湧きだしてきます。
◇p63:自分が「人生のこのとき」にやるべきことは何か?自分はどんな人間になりたいのか?自分は何に対して一歩踏み出せばよいか?そうしたことを真剣に問いかけながらの読書は、これまでとはまるで違うものになりました。
◇やさしさとは、他人の痛みを感じる力、いわば想像力と共感力で、訓練して作り上げていくp164、「いたわり」や「やさしさ」をもつ一方で、「たのもしさも必要」で両方を育てていくことが「自己の確立」p170という、司馬遼太郎さんの言葉を胸に刻む

<第2部>より
◇製作者と地域の人の境界を超えるp20〜24、「いすみライフスタイル研究所」と出会いドラマ制作、代替シーンも
←千葉発地域ドラマ「菜の花ラインに乗りかえて」のHP http://www.nhk.or.jp/chiba/nanohana/index.html
◇自分の可能性というものが大きく花開いた瞬間は、ミヒャエル・エンデの言う「危険」や「リスク」に挑んだときではないかと、振り返ってみて痛感p110
◇「この瞬間をしっかり生きなさい」というのが、アドラーの思想の重要なところ、宮沢賢治の最後の生き方に通じるp159


 いろいろ引用したいこともたくさんあるが、『モモ』など、記憶の彼方にあり読み直してみたい。また、著者と若松英輔氏とのリアル対談で話題にしていて、日経の読書欄で宇野重規教授が紹介していた『須賀敦子』さんの本については、これまで接したことがなかったので、ぜひ読んでみたい。


{2017/10/11-16読了、記入は10/21土曜}